Steady State Fate Vortices & V-CV Expander
Format: Eurorack
Width: 16HP
Depth: 26mm
Current: 110mA@+12V, 105mA@-12V
V-CV Expander(付属します):
Width: 2HP
Depth: 23mm
Current: 0mA
Format: Eurorack
Width: 16HP
Depth: 26mm
Current: 110mA@+12V, 105mA@-12V
V-CV Expander(付属します):
Width: 2HP
Depth: 23mm
Current: 0mA
Vorticesは、ヴィンテージのアナログ・コンソールやテープ・マシンのサチュレーション効果と周波数レスポンスをエミュレートする、全14入力/7出力のコンパクトなオーディオミキサーです。ミキサーに求められる基本主要機能に加え、CV可能なパン・コントロール、2つの信号のクロスフェード、AUX入力を含めモノラルおよびステレオソースに対応する14の入力を実装。ミックスバスを分割する事でモジュラー環境における自由度の高いルーティング/ミキシングを提供します。
Vorticesは、2つのミックスバス・セクションに分けられたモノラル、およびステレオ・ソースに対応しており、マスターミックス・ステレオ出力およびモジュール背面のマスター・ステレオジャック出力に加えてセクション毎のミックス出力を提供します。個別バス出力、およびAUX入力は全体的なサウンド・プロセッシング、パンニング、クロスフェードに利用できるほか、エフェクト・チェーンの導入やフィードバック・パッチングにも利用できます。2つのミックスバス・セクションは、それぞれ種類の異なるサウンドの色付けと周波数レスポンスを提供します。
ヴィンテージ・コンソールの周波数レスポンスは、高周波を強調せずに丸みのあるトーンを生成する傾向にあるため、FMサウンドやデジタル・ソース素材の荒々しさを減少させ、耳への負担が少ない滑らかなサウンドを形成することで洗練されたミックスを提供します。サチュレーション/コンプレッション/リミティングにおいては、ヴィンテージ・コンソールからの信号をアナログ・テープマシンを用いて後処理する一連のプロセスに着想を得ており、わずかな温かみ〜極端なサチュレーション・コンプレッションを加えることが出来ます。この能力は中低域を強調する傾向にありますが、内蔵のハード・リミティング機能は極端に中高域のクランチを追加します。
アンプ・バイアス機能
Class-A Tube、およびトランジスタ・アンプのチューニングをエミュレートするバイアス機能は、可能な限り歪みのないリニア応答を獲得するための、真空管/トランジスタの静止動作点を設定する対称性の調整です。バイアス(DCオフセット)を上げることで、真空管/トランジスタを非対称のサチュレーション状態にすることが出来ます。Vorticesは、自身でサチュレーション/コンプレッションを提供するのに十分なゲインを提供しており、入力信号が0Vの時に完全に対称な場合は出力も対称です。例えば、+/-5Vでは対称ですが、+6V/-4Vでは非対称です。対称的なサチュレーション/コンプレッションの調性は、3次(ODD)高調波の優位性を示します。ただし、波形の半分が反対側よりも非対称にサチュレートしている場合は2次(EVEN)高調波のレベルが増加します。Vorticesは、入力ソースが正極、または負極のDC電圧でバイアス(オフセット)されている場合、非対称のサチュレーション/コンプレッションを生成することが出来ます。これは、信号をVorticesに入力する前にオフセット調整を備えた外部CVプロセッサーやミキサーを使用するか、エンヴェロープまたはLFO(時変エフェクト)を使って外部でオーディオソースを合わせることで実現します。オフセット調整の有無に関わらず、利用できる外部ミキサーがない場合は、同じミックスバスの未使用チャンネルにエンヴェロープやLFOをパッチすることで代替の音色構造を獲得できます。この場合、信号は内部のハード・リミッターによりクリップされ、非対称のディストーション・エフェクトを生成します。全てのアンプ・バイアス事例において最終出力の対称性は影響を受けずに保たれるため、マスター出力の最大ヘッドルームである約23Vppを越えさせずに全てのチャンネルにバイアスをかけることが出来ます。
V-CV EXPANDER
付属のVortices CVエキスパンダーは、3つのステレオ入力と4つのモノラル入力の信号レベルのコントロール用CV入力を追加します。接続する際は、エキスパンダーの接続ヘッダー近く、フロントパネルと基板の間にあるスイッチを必ずEXPの位置に設定します。同梱される10ピンのリボンケーブルを使い、赤いストライプが同じ向き(下側)に来るように接続します。エキスパンダーの接続による本体の主要機能に変更はありません。エキスパンダーにCVが入力されると、対応するチャンネルのアッテネーターが着信CVレベルを調整することでレベル/サチュレーション・コントロールを自動化します。フルスケール動作のための推奨CVレベルは約10Vです。