Z-DSP用グラニュラープロセス用DSPカードです。ご使用にはZ-DSPが必要になります。
Grain de Folieではアルゴリズムによって3,4または6個のグレイン(録音された小さいオーディオの塊)を使用します。一つ一つのグレインの再生時間がグレインサイズと呼ばれ、多くのアルゴリズムでコントロール可能です。
Z-DSPの3つのパラメータノブのうち、一番左(VC-DSP1)は常にグラニュラープロセスへのサンプリングをコントロールします。ノブの位置が0のとき、オーディオは常にレコーディングされ続け、リアルタイムでグラニュラー処理されます。1-25%のときオーディオはフリーズされ、新たなサンプリングは行われません。26-100%の時、オーディオはグレインがフィードバックされ、ノブが右へ行くほどフィードバック量が大きくなります。高いフィードバック量の時音はグリッチ感が増加します。
8つのアルゴリズムと、VC-DSP1以外のノブ/CVの働きは以下の通りです。
- 1. Four Spread Grains 1: 4つのグレインがメモリー上のランダムなポジションから再生されます。2つのグレインが左から、もう2つのグレインが右から再生されます。VC-DSP2がグレインサイズのコントロール、VC-DSP3がグレインの広がり(ランダムの強さ)をコントロールします
- 2. Four Spread Grains 2: 1と似ていますがグレインサイズ4つのグレインで同じです。これによりステレオ感が減少し、リズミックな効果に最適です。VC-DSP2がグレインサイズのコントロール、VC-DSP3がグレインの広がりをコントロールします
- 3. Pitch Modulated Grain1: 4つのグレインがメモリー上のランダムなポジションから再生され、ピッチがLFOでモジュレーションされます。2つのグレインが左から、もう2つのグレインが右から再生されます。VC-DSP2がグレインサイズのコントロール、VC-DSP3がピッチモジュレーションの強さをコントロールします
- 4. Pitch Modulated Grain2: プログラム3と似ていますがピッチモジュレーションの強さが3よりも弱い設定となります
- 5. Three Pitched Grains: 3つのグレインがメモリー上のランダムなポジションから再生されます。ピッチシフト量はどのグレインでも同じです。1つのグレインが左から、もう1つが右から再生され、残り1つは左右交互に再生されます。VC-DSP2がグレインサイズのコントロール、VC-DSP3がピッチシフト量をコントロールします
- 6. Six Grains Stereo: 6つのグレインがメモリー上のランダムなポジションから再生されます。VC-DSP2が3つのグレインサイズのコントロール、VC-DSP3が残り3つのグレインサイズのコントロールを行います
- 7. Three Flying Grains: 3つのグレインがメモリー上のランダムなポジションから再生されます。VC-DSP2がグレインサイズのコントロール、VC-DSP3がパンニングモジュレーションのコントロールを行います
- 8. Three Modulated Grains: 3つのグレインがメモリー上のランダムなポジションから再生されます。VC-DSP2がグレインサイズのコントロール、VC-DSP3がグレインサイズモジュレーションのコントロールを行います