JACKS and KNOBS
Load / Save Button
Saveボタンを押すとオーディオを一時的に止め、メモリーの内容等をセーブします。基盤裏の"WRITE PROTECT"ジャンパーがONになっているとセーブができなくなります。 Loadボタンでメモリーの内容を呼び出します。またTAP TEMPOボタンを押しながらLoadボタンを押すとメモリーの内容がクリアされます。
Transport Switches
再生や録音など、トランスポート関連のスイッチです。上に上がっていると"ON"です。左から、DIRが再生方向、LOOP(下のスライダーでループを設定するモード)のオンオフ、録音のオンオフ、再生のオンオフです。ただし、RECのONは再生がONになっていてはじめて有効です。
Transport Jack
再生や録音など、トランスポート関連をゲートで制御するためのインプットジャックです。スイッチと同じことをオン・オフのゲート信号で行えます。
Loop Position Section
上のスライダーがループ開始位置、下のスライダーがループの終端位置を設定するスライダーです。どちらもアッテインバーターつきのCVコントロールもあります。再生がループ終端に来ると、横のLEDが光り"Tap Tempo"セクションのアウトプットからトリガーが出力されます。
Feedback
出力をもう一度入力に戻す、フィードバック量を設定します。ジャックにパッチングされていない時は現在の出力がそのまま入力にフィードバックされ、その量をノブでコントロールします。ジャックにパッチングされると、そのシグナルが入力にミックスされます。出力シグナルを別のモジュールなどで加工してからこのインプットにパッチングすることでフィードバック音を加工することができます。
Tempo
スイッチをONにするとタップテンポモードになりループスライダーは無効になり、タップのタイミングでループの再生長さが決まります。タップボタンを押す代わりにインプットへのゲート信号のON/OFFでタップを決めることもできます。
Output
アウトプットジャックは2つあり、上がノブつきのDry/Mixシグナル、下がWetシグナルの出力になります。どちらかをフィードバックに使うことも可能です。
Sampling Frequency Control
サンプリング周波数をコントロールするノブとCVコントロール(アッテインバーター付き)です。これによりサンプリング可能時間なども変わります。周波数は最高で16kHzで、このとき4秒までサンプルの録音、再生が可能です。
Tyme Sefariはライブサンプリングの為にデザインされたオーディオバッファモジュールです。様々なコントロールを使い分けることで
ワンショットサンプラーや
ディレイ、
擬似タイムストレッチャーなど幅広い用途で使えます。ループや方向、録音・再生などの各トランスポートがゲート信号やスイッチでコントロールできます。サンプリング周波数は最大16kHz(ノブやCVでコントロール可能)、最大16bit(
Sound of Thunderを用いて変更可能)。サンプルの切れ目で
グリッチ音などが出やすいことがありますが、それもこのモジュールのデザイン特性の1つです。
Transport Control
Tyme Sefariでは、録音・再生を行うためのトランスポート関連の操作を、トグルスイッチやゲートシグナルを使って行うことができます。
オーディオバッファのトランスポートの様子
オーディオバッファ(オーディオが記憶された場所)上の再生・録音箇所はバッファの最後までいくと最初のポジションまで戻るようになっており、ループ的に動作します。PLAYスイッチまたは対応ゲートシグナルがONの時、メモリーの内容が出力に送られ、再生位置が進んでいきます。このモードの時黄色いLEDが点灯しています。RECスイッチまたはゲートがONの時、新しいオーディオデータが入力から取り込まれてメモリーに書き込まれます。このモードの時赤いLEDが点灯しています。DIRスイッチやジャックは再生・録音の方向を示しており、リアルタイムに変更できます。
SAMPLING FREQUENCYノブやCVでは再生と録音のスピードをコントロールします。PLAYがONになっていないと録音は行われません。PLAYはトランスポート操作のマスターコントロールとなっています。
LOOPスイッチまたはゲートがONの時、バッファ上の再生と録音の範囲が制限されます。STARTとENDスライダーを使って録音再生範囲を決めてください。STARTがENDより後ろにある時、再生・録音は
逆方向に行われます。
TAP TEMPOトグルスイッチをONにするとSTART/ENDスライダーは無効となり、TAP TEMPOボタンやゲートシグナルによってループの長さが決まるようになります。
どのモードにおいても、ループの終端に到達すると、スライダーそばのオレンジのLEDが光り、トリガーシグナルがTAP TEMPO OUTPUTジャックから出力されます。
4つのトランスポートコントロールはスイッチまたはゲートシグナルでコントロール可能で、ゲートインプットは
オーディオレートでも反応します。
使用法
ワンショットサンプラー
Playスイッチはオフにし、Pゲートインプットにゲートを入れることでサンプルが再生されるワンショットモードです。このように使っている時は自動でスタート地点に戻ります。
ディレイ
"FEEDBACK"を上げて、LOOP、PLAY、RECのスイッチをON(もしくはゲート信号をON)にします。 LOOPスライダーの位置がディレイの長さを決めます。スライダーの設定で不要なグリッチ音が聞こえる時は、ループ位置をより繊細にコントロールできるTAP TEMPOを使用してください。
THRU-ZERO DRONE
録音の一部を再生します。オーディオレートのスクエア波をD(ir)インプットに入れます。こうすることによって分厚いコーラスのようなドローンサウンドが得られます。Sampling Frequencyを調整してトーンのピッチをコントロールしてください。またスクエア波のピッチ等の調整も行ってください。
擬似タイムストレッチ
ループをONにして録音の一部を再生します。STARTスライダーを左にし、ENDスライダーをそのすぐ近くにし、とても短いループが再生されるようにします。ここでゆっくりとした下降するLFOをSTARTとENDのCVインプットに同じアッテネート量で入力します。LFOのスピードなどを変えて調整してみてください。