Frap Tools Quad Stereo Channel (QSC)
Format: Eurorack
Width: 18HP
Depth: 38mm
Current: 170mA@+12V, 170mA@-12V
Manual Pdf (English)
CGM Creative Mixerシリーズの概要と接続方法全般についてはこちらのページを参照してください。
Format: Eurorack
Width: 18HP
Depth: 38mm
Current: 170mA@+12V, 170mA@-12V
Manual Pdf (English)
CGM Creative Mixerシリーズの概要と接続方法全般についてはこちらのページを参照してください。
Frap Tools Quad Stereo Channel(QSC)は、4つのステレオチャンネルで構成されたCGMシリーズの入力セクションモジュールです。Channel(C)モジュールに基づき、Group(G)モジュールやMasteroneモジュールのコンセプトを取り入れて設計されているため、標準的なCGM構成として、またはモノラルのエフェクトセンドを備えた、高性能な単体のステレオミキサーとしても使用することができます。
QSCのインターフェイスも他のCGMモジュール同様のカラー構成を採用しており、VCA(赤)、2つのFXセンド(黄色と緑色)、パンニング(ピンク)、AUX入力(紫)、メインフェーダー・ノブ(白色)となっています。モジュール最上部、右端の2つのローカル出力を利用することで、QSCを2つのモノラルFXセンドを搭載する単体のステレオ・ミキサーとしても使用できます。また、パンニング・セクションはスイッチ設定を変更する事で、ステレオ・ソースのパンニング、またはモノラル・ソースのクロスフェーダーのどちらかとして機能します。
各チャンネルはステレオの入力VCAとチャンネルレベル・ノブ、2つの振幅コントロールを備えます。入力VCAは、チャンネルにパッチされた入力信号のゲインをVCA Levelノブを介して定義します。CVコントロールも可能で、信号に十分な振幅があれば滑らかでファットなサチュレーションで回路をオーバードライブできます。チャンネルレベル・ノブは、グループに送るオーディオ信号のボリュームを設定します。Channelモジュール(C)同様、VCAは着信信号の振幅を、チャンネルレベル・ノブは出力信号の振幅をコントロールします。これら2つのコントロールを組み合わせる事で、クラシカルなミキシング・コンソールのように、ミックス内の信号の振幅だけでなく音色も定義できます。入力VCAはユニティーゲインよりも6dBほど高く設定できるため、入力オーディオに滑らかなサチュレーションを加えることが出来ます。これはしばしば「より太い、よりパンチがある、より温かい」などの形容詞で表現されます。また、これらの入力レベルは、VCA Level CV Inputへの0〜5Vまたは0〜10VのユニポーラーCV信号でコントロールすることも可能です。CV信号がパッチされると、VCA Levelノブはアッテネーターとして機能します。参考テクニック動画(Sidechain#1)
QSCとChannelモジュール(C)の異なる点のひとつは、独立ダイレクト出力に代わってローカルのステレオ出力を備える点です。これにより、QSCを単体の4チャンネル・ステレオミキサーとして使用できます。
QSCは、追加のモノフォニックDCカップリング入力を搭載します。これは信号の振幅コントロールを持たないオーディオ入力で、ルーティングも非常にシンプルです。この入力への信号はグループ、または2つのローカル出力にルーティングされた全体の合計にそのまま加わります。この入力は更なる振幅処理を必要としない外部ソース用の予備のモノチャンネルとしても便利です。
各チャンネルの黄色と緑、2つのSend Levelノブは、グループのエフェクトセンド・モノ出力にルーティングされる信号の振幅を定義します。 全てのエフェクトセンドは、モジュールの有用性を高めるPre/Post Faderスイッチを備えます。Post-fader(下位置)の設定では、外部エフェクトに送られる信号の量はチャンネルレベル・ノブの位置で制限されます。この設定は、チャンネルのボリュームを調整する際にdry/wet信号の比率を常に同一に保ちたい場合に便利です。Pre-fader(上位置)に設定すると、エフェクトセンドはSend LevelノブまたはCVによってのみ定義されるため、全体のチャンネルレベルからは完全に独立します。この方法では、チャンネルレベルを下げ、処理された信号だけをミックスに残すような効果を得ることができます。Pre/Postエフェクトセンドの別の見方は、前者が絶対的レベルであるのに対し、後者は相対的レベル(この場合、チャンネルレベルに対して)ということです。左端チャンネルの緑Sendと右端チャンネルの黄色Sendは、それらのCV入力への0〜5Vまたは0〜10VのユニポーラーCV信号を介してコントロール可能です。QSCは黄色と緑のSendに各ひとつずつ、ローカルのエフェクト・モノ出力を搭載します。これらはグループのMono Sendのように機能し、4つのチャンネルのSend Levelノブで定義された信号の合計を出力します。これらの出力により、グループを持たない小規模なシステムでもMono Sendsを活用できます。参考テクニック動画(Reverb Feedback #2)
Pan/Crossfadeノブは、スイッチ位置を参照して2つの異なるタスクを実行します。
Pan
Pan/Crossfadeスイッチが下位置の設定では、ノブはステレオ・パノラマコントロールのように機能し、左右のチャンネルに入力された(モノラルまたはステレオ)オーディオ信号のバランスを決定します。2つのCV入力は、左端および右端チャンネルのパンを正極/負極(-5V〜+5V)の外部電圧でコントロールします。正極のCVが増えるほど信号は右に分配され、負極のCVと左チャンネルではその逆になります。パンはバイポーラーコントロールであるため、CV入力はVCAやエフェクトセンドのものとは若干動作が異なります。この場合、CVが入力にパッチされると、ノブは受信CVを正極(右)または負極(左)にシフトします。つまりアッテネーターではなく、オフセットとして機能します。
Crossfade
Pan/Crossfadeスイッチが上位置の設定では、ノブは2つの入力にパッチされた信号をブレンドし、左右のチャンネルに同じ結果を出力する「デュアル・モノ」クロスフェードとして機能します。この機能は、例えばオシレーターの2つの出力波形をブレンドすることでパンチの効いたモノラルのベースラインを作成したり、ステレオイメージにパンニングする必要のないドラムパターンの2つの要素をミックスしたりするのに便利です。全てのステレオチャンネルをCrossfadeに設定することで、QSCを擬似8チャンネル・モノ・ミキサーのように使うことも可能です。
全てのチャンネルは以下3つのクリエイティヴなコントロールを実装します。