MUSICAL FEATURES
Circadian Rhythms(CR)は、モジュラーの中で完成度の高いリズムをステッププログラミングできる、8チャンネルのトリガー/ゲートシーケンサーです。
各パターンは繰り返し/ループ/チェーン/ミュート/フィルなどの操作を、非常に分かりやすいインターフェースを通してリアルタイムに行うことができます。マルチカラーで光るボタンや画期的なグリッドビューによって、Circadian Rhythmは本格的なリズム作曲からパフォーマンスまで対応可能な高機能なシーケンサーとして活躍します。
またモジュラーシステムの中心部を担うことが意識されているため、非常に精度の高いマスタークロックやリセットシグナルによって他のシーケンサーと同期可能です。Tiptop独自のSyncbusによる同期も可能です。
OVERVIEW
CRでは、8チャンネルの各トラックに8ステップ記録し、その集合を
プリセットと呼びます。
グループはプリセットを8つまで格納することができ、8つのグループまで作ることができます。それらはまとめてセーブ可能で、電源を落としてもセーブ内容は消えません。
8ステップ以上のシーケンスは、プリセットを連結(
ループと呼ばれます)、さらにグループを連結することで可能になります。プリセットのステップ数は8ステップに固定のため、リセットシグナルを入力しない限り全体のループは常に8の倍数のステップとなります。例えば8つのプリセットのなかで6つのプリセットをループすると48ステップのシーケンスとなります。最大で8プリセットx8グループのループを作ることができ、各プリセットは8ステップなので、最大で8x8x8=512ステップまでをプログラム・保存可能です。
CRのパターン構造。ループは、8チャンネルの集合であるプリセットやグループをループします。
EDIT VIEW
ステップやループを編集するためのビューはバーティカル/8x8/4x16/2x32/1x64/ズームの6通りあります。ビューは一番右側の列のボタンで切り替えます。これらのエディットビューを切り替えながらエディットすることで非常に効率的にパターンを構築していくことができます。
バーティカルビューが各チャンネルのミュートやループの構築等、マクロな操作まで可能なメインのビューになり、表示は縦方向です。バーティカルビューではグループ、プリセット、トラックのパターンは全て同じ操作でコピー・ペースト可能です。ミュートや各ステップの選択編集、リアルタイムの打ち込みにも対応します。
バーティカルビューでの各ボタンの詳細な働きについては、画面上の各部の説明も参照してください。
NxNビューは各チャンネルのステップを個別に編集するためのビューです。表示するチャンネル数に応じて各チャンネルの表示ステップ数が変わります。シーケンスは横方向に動きます。行われた反映はもちろんどのビューに移っても反映されています。
Zoomビューはクロックよりも細かい精度でパターンをグリッドからずらしてエディットするためのビューです。
Interface
Details
Looping
ループの構築によって、CRは8ステップのプリセットから最大512ステップまでのパターンを作成できるようになります。プリセットループは8つのプリセットから任意のプリセットを選んで順次再生し、グループループはそれらのプリセットループを含んだグループを8つから任意の数選んで同様に順次再生していくことができます。プリセットループとグループループのON/OFFは独立に設定できます。
プリセットループの作り方
- - バーティカルビューを選択します。
- - "Set Loop"ボタンを押して緑色にします。
- - プリセット列のボタンを何個か押し、ループに含めたいプリセットを選択します。プリセットボタンはアクティブになると緑色になり、ループから除外されるとオフになります。例えばプリセット1,4,5を選んでいると、ループはプリセット1→4→5→1→・・・と再生していきます。
- - "Preset Loop On"スイッチを押すとプログラムした通りにループが行われます。
- - "SET LOOP"ボタンを2回押して、ループのプリセットを選択するモードから抜け出します。
グループループの作り方
プリセット列と同じことををグループで行えばグループループのエディットは行えます。"Group Loop On"ボタンを押すとグループループが有効になります。グループループは上から順にアクティブなグループを再生していきますが、その時には各グループ内のプリセットループを全て順次再生していきます(プリセットループONの時)。
Edit Tips 1:エディット対象のプリセットの固定
ループ中ももちろんリアルタイムのエディットが可能ですが、バーティカルビューは現在再生中のプリセット、グループを表示するため切り替わりが早く、エディットしづらくなります。ですが、グループボタン、プリセットボタンを
長押しすることでエディット対象のプリセットを固定し、切り替えを中段することができます。
Edit Tips 2:Gate Programming
CRではトリガーよりも長くONが持続する
ゲートシグナルを打ち込むことも可能で、トリガーと同じように扱われます。ゲートを打ち込むには、ゲートの最初と最後のステップを長押しします。またゲートを消去するには、ゲートの最初のステップを長押しします。またゲートの途中のステップを押すとそのステップが消去され、1つのゲートが2つのゲートに
分割されます。ゲートの編集はどのビューでも可能です。
Edit Tips 3: Channel Step Edit
コピー&ペーストを減らして複数のプリセットを作るのに便利な編集方法が"チャンネルステップ編集"です。CHANNELボタンを押しながらステップ列をエディットすると、プリセットループに含まれている全てのプリセットに対してエディットが適用されます。
DEMO
Circadian Rhythmsのベーシックな使用法のデモです。キックとシンセ、マラカスのパターンをCRで作っています。8チャンネル目ではマラカスのアクセントをプログラミングしています。3分くらいからプリセットループを始めています。