Qu-bit Electronix Chord v2
Format: Eurorack
Width: 14HP
Depth: 23mm
Current: 122mA@+12V, 25mA@-12V
Manual pdf (English)
Format: Eurorack
Width: 14HP
Depth: 23mm
Current: 122mA@+12V, 25mA@-12V
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Chord v2は、音楽的なポリフォニーをモジュラーシステムに持ち込むためのオールインワンのコードオシレーターです。4つの搭載されたVCOはたくさんの波形を持ち、巧みなチューニング機能によりコードを様々な方法で簡単に出力することが可能です。バージョン1に比べてサイズが小さく、機能は大幅にアップしました。
Chord v2では4音コードを指定して出力するコードモード(Chord)、3音のダイアトニックコードと、Leadジャックで音階を独立して指定するモノの7th出力で構成されるメロディモード(Melody)、 4つのオシレーターのピッチを1V/Octで自由に指定するフリーポリフォニック(Free Poly)モード, 4つがベースの周波数をシェアし、そこからのずれをオシレーターごとに1V/Octで指定するユニゾンポリフォニック(Unison Poly)の4つのモードがあり、Modeボタンで切り替えます。2つのポリフォニックモードではV/Oct,Lead,Voicing,Qualityが各オシレーターの1V/Oct入力になります。
またどのモードでも、コードをQualityから選択するのでは無く、ダイアトニックコードを自動選択して出力するAuto-Harmonization機能が使えます。
工場出荷時には8つの波形バンクを持ち、バンク、及び波形はCVでコントロール可能です。またSynthesis Technologyが開発したフリーのウェーブテーブルエディタwaveeditで作成したカスタムウェーブテーブルもマイクロSDカード経由でロードし、ファクトリーウェーブテーブルと併用可能です。
Chord v2は、モード設定の変更、それに準ずるパッチング、作成したコードやカスタム・ウェーブテーブルを利用する事で、幅広い音色オプションを持つポリフォニックな表現が可能です。
和音を構成する4基のオシレーターがどのようにチューニングされ、外部CVによりコントロールされるかを設定します。Modeボタンを繰り返しクリックする事で、4つのモードをサイクルします。
Normal Mode(LED Off)
LEDの消灯はノーマルモードを意味し、1V/Octでコードのルートを、Quality(または後述のAuto-Harmonization)でコードの音階を決定します。
Melody Mode(Blue LED)
Seventh出力を独立コントロール可能なボイスへ変更、Lead Inがそのピッチコントロール入力となります。このボイスも基本周波数は1V/Octと同じになります。これにより、コード進行から独立したメロディーのシーケンスを作成することが出来ます。
Free Poly Mode(Green LED)
全4ボイスを完全に独立コントロール可能なボイスへ、パネルコントロールを以下のように変更します。
Unison Poly Mode(Teal LED)
4基のオシレーターの基本周波数は同じになり、そこからのオフセットを指定する為に各オシレーターは個別のV/Oct入力を持ちます。
ダイアトニックコード(メジャーまたはマイナースケール内の音階のみで構成されるコード)に自動でクォンタイズすることができ、これが 自動ハーモナイズ機能です。Harm LEDがオフで自動ハーモナイズなし、LED青でメジャー、LED緑でマイナーにクォンタイズします。
Chord v2ではカスタムコードをマイクロSDカードに12個登録可能です。Harmボタンを3秒押すことでカスタムコードモードとなり(LED白)、Qualityで12のカスタムコードから指定します。
マイクロSDカードにコードをテキストで登録するにはSDカード内chord_config.txtに例えば以下のように行を追加します。CHORD_1がMajor, CHORD_2がマイナー, CHORD_3 がドミナント、CHORD_4がトーンクラスターです。
CHORD_1=4,7,11
CHORD_2=3,7,10
CHORD_3=4,7,10
CHORD_4=0.2,0.4,0.6
本体でもカスタムコードを登録できます(chord_config.txtを書き換えるのでセーブするにはマイクロSDカードが挿入されている必要があります)。カスタムコードモードに入り、入れ替えたいコードをQualityで選択します。Harmを押しながらModeを押すとコードエディターモードに入りMode LEDが白く点滅します。このモードでは登録するコード音をモニターする為V/OctとLeadへの電圧は無視されます。Coarseノブでモニターする為のコードの基本周波数を設定します(コードには登録されません)。Fine,Voicing,Qualityノブがそれぞれ3度、5度、7度の音階を決定します。コード構成音が12音階にクォンタイズしたい場合は、Triadボタンを押しLEDが白くなるようにします。クォンタイズしない場合は聞こえている不協和な周波数がそのままコードとして記録され、上記CHORD_4のようなクラスターを登録できます。
waveeditで作成したカスタムウェーブテーブルをChord v2で利用するのは簡単です。waveeditで作成しエクスポートしたウェーブテーブルファイル (256サンプルの波形が64個入った.wavファイル)をマイクロSDカードのトップに置きます。Modeボタンを3秒押すと使用するウェーブテーブルがデフォルトのものからカスタムウェーブテーブルに切り替わり、64の波形を8x8に並べたウェーブテーブルをBankとWaveformで指定します。