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ALM Busy MFX

¥47,900 (税抜 ¥43,545)
クラシックなアウトボードエフェクトにインスパイヤされたアルゴリズムを多数搭載。オシロスコープとチューナーも備えCV可能、コンパクトなステレオDSPエフェクト・プロセッサー。

Format: Eurorack
Width: 6HP
Depth: 22mm
Current: 50mA@+12V, 15mA@-12V
Manual Pdf (English)

MUSICAL FEATURES

MFXは、ユーロラック用のステレオ・マルチエフェクト・プロセッサーです。この6HPのコンパクトな16bit/44.1kHzのDSPモジュールは、14種のエフェクトプログラムと測定ユーティリティを提供します。

メインとなるエフェクトプログラムの多くはクラシックなハードウェアエフェクトのサウンドにインスパイヤされており、それらを現代的なDSPで実装しています。各アルゴリズムでコントロール可能なパラメータは多数あり、それらはエンコーダーとバックボタンを用いたALM得意のシンプルな操作法でエディット、保存、CVコントロールが可能です。

各アルゴリズムやユーティリティを使用することで、ディストーション、およびダイナミクス・エンジンによるサウンドの再形成、多機能で豊かなリバーブとディレイ・エンジンによる時空とピッチの湾曲コントロール、柔軟なパンナーと周波数シフター、多彩なアンサンブル・エフェクトによる信号のモジュレーション、グラニュラーとグリッチ・エンジンによるサウンドの断片化、または様々なユーティリティを使って信号の測定やオシレーターのチューニングを実行できます。

  • 多数のコントロール可能なパラメータを備えるエフェクト・プログラム
  • パワーサイクル後にもすべての設定を保持
  • エフェクトごとに保存できるファクトリー/ユーザー・プリセット
  • 完全ステレオ仕様
  • 自由にアサインできる3つのCV入力とクロック/トリガー入力
  • AXON-1エキスパンダーを併用することで、最大7つのアサイン可能なCV入力を実現
  • USB-Cソケットの実装により、コンピューターを介した簡単で素早い「ドラッグ&ドロップ」形式のファームウェア・アップデート

HOW TO USE

MFXのインターフェイスは素早く、分かりやすく簡単に操作できるように設計されています。各プログラムは直接編集できる、またはCVやクロック制御に自由にアサインしてコントロール可能な、幅広いパラメータを備えます。また、各プログラムはファクトリー・プリセットに加えて、保存と読み込みができるユーザー・プリセットを使用可能で、設定は電源のon/off操作でも保持されます。

MFXが提供する一覧可能なエフェクト・プログラムから、ひとつを選択してアクティブにすることができます。プログラムがアクティブになると、そのプログラムの様々なパラメータの閲覧、編集、またはCVへのアサインが可能となります。各プログラムは、共通するいくつかの機能に加え、そのプログラムの機能に応じた個々のパラメータを備えます。また、ファクトリー/ユーザー・プリセットはエンジンごとに保存と読み込みが可能です。

初めて電源を投入すると、短い起動アニメーションの後にアクティブなエフェクト・プログラムが表示されます。利用可能な他のプログラムは、Program Knobと呼ばれる大きなエンコーダーを操作することで閲覧し、クリックすることでアクティブにできます。プログラムがアクティブになると、そのプログラムで最後に編集したパラメータの画面が表示されます。表示するパラメータもまたエンコーダーで切り替え、クリックで選択したパラメータが編集可能になります。続いてエンコーダーを回すことで、利用可能な範囲でその値を設定、または後述のようにCVにアサインできます。再度クリックすることで退出、プログラムの選択に戻るにはBackボタンを押します。

MFXに入力するオーディオ信号がモノラルの場合はL入力、ステレオの場合はL入力とR入力にパッチします。接続されたオーディオ信号は選択されたエフェクト・プログラムで処理され、ステレオ・オーディオ出力へと送られます。赤色のLEDは、入力へのオーディオ信号が大きく、クリッピングが生じる事を示します。この場合は、入力するオーディオのボリュームを下げることで調整します。

Assigning CV Control

パラメータ画面で、パラメータの最低値を超えて左にスクロールする事で、そのパラメータを外部からコントロールするためのアサイン可能なCV入力のひとつが選択されます。あるいは、パラメータがハイライトされた状態でBackボタンを押しながらエンコーダーを回すことで、即座にCV入力の選択にジャンプすることができます。CVアサインはそれぞれ、着信する電圧をスケーリングするためのデジタル・アッテネーション、およびオフセット設定を備えており、これを調整するにはCVアサインが選択された状態でエンコーダーを1秒以上押し続けます(退出するにはBackボタンをクリックします)。CVがアサインされると、アッテネーションとオフセット適用後のCVレベルを示す小さなバーグラフが表示されます。

Externally Clocking

いくつかのエフェクト・プログラムは、内部[INT]または外部[EXT]クロックを設定するパラメータを含みます。外部クロックが有効化されると、MFXは[Clk]入力へのクロックパルスに追従します。加えて、いくつかのプログラムでは特別な機能をコントロールするために、クロック入力をゲート入力として利用します。

Common Program Parameters and Features

パラメータには全プログラムで共通のものもあり、以下の通りです。

Mix

すべてのエフェクト・プログラムは、入力ソースとエフェクトのDry/Wetバランスを設定するミックス・コントロールを備えます。0%では入力信号のみが出力へと流れます。Mixが増加するにつれて処理された信号が導入され、100%に到達すると出力にDry信号は含まれなくなります。MFXをミキサーのセンド・リターン経路で使用する場合は、このパラメータを100%Wetに設定することで、用途に合う結果を得られます。MixパラメータはUtilitiesプログラムでWet/Dry MixをNoに設定することで無効化され、常に100%ウェットになります。これはこれはセンドリターンでMFXを使う際に有用です。

Presets

Preset画面では、各エフェクトのパラメータの初期化、または利用可能なユーザー・スロットへの保存と読み込みを実行できます。各エフェクトに含まれるファクトリー・プリセットのコレクションは、各々の汎用性を示すと共に使用例を提供します。各エフェクトで最後に使用した設定は、エフェクト・プログラムの変更やパワーサイクルでも失われません。このため、プリセットの保存作業が必要となるのは、パラメータの調整後にお気に入りの設定に戻りたい場合のみとなります。3つの[User-X]プリセットのひとつを選択することで、カスタム・プリセットを保存し、後で呼び出すことができます。

I/O Indicators

スクリーンの左下には、現在読み込まれたプログラム/パラメータ設定の入出力の構成を示す2つのドットのペアが表示されます。単一のドットは入力されるオーディオ信号、または出力される信号を表します。エフェクトのいくつかは完全にステレオですが、中にはモノ入力からステレオ、またはモノ出力を生成するものもあり、特定のエフェクト・プログラムでは入出力の構成を[Mode]設定に依存して変更する場合もあります。入出力の構成は下のイメージの4種類となります。

Bypassing

MFXのオーディオ処理はいつでもバイパスすることが可能で、エフェクトをミュートしてDry信号をそのまま出力にルーティングできます。バイパスを実行するには、Backボタンを押しながらエンコーダーをクリックします。これにより、スクリーンの左下に[Bypass]の文字が表示されます。バイパスを解除するには、この操作を繰り返します。

Programs

  • Digi-PCM Echo: 初期のラック型デジタル・ディレイに着想を得たプログラムで、外部クロックへの同期、5つの異なるディレイ・モード、オーディオ品質設定、幅広いタイム設定等の追加機能を備えます。Ext Feedbackモードでは左の入出力のみを使用し、右の出力をセンドに、入力をリターンとして利用することで外部フィードバック経路を構成できます。
  • Tape-Tech Echo: ピッチシフターを内蔵するアナログのテープ・スタイルのディレイです。ヴィンテージのテープ・エコー機器に着想を得ており、ダークなアナログ・サウンドを再現します。テープの経年やワウ・フラッター等、いくつかのユニークなパラメータと内蔵のピッチシフターの組み合わせにより、テープ技術を用いた興味深いサウンドを提供します。
  • Crumbular Echo: グラニュラー・タイプのマルチタップ・ディレイです。幅広いパラメータのセットを備え、壊れたグリッチから汚れたグレインのリバーブの波のようなサウンドまで、多彩なサウンドを生成します。
  • Ursa Minor Echoverb: 複雑で広いレンジを持つマルチタップ・ディレイです。リバーブまたはエコーとして設定可能で、8つのディレイ・タップのタイム構成を変更する20の異なるプログラムを含みます。天空を思わせるロング・リバーブから複雑なレゾナント・コムフィルタリングまで、リバーブとディレイのユニークなアプローチを提供します。
  • Pocket PL8 Reverb: 緻密なメタリック・サウンドを特徴とする初期のデジタルリバーブ・アルゴリズムに基づいており、巨大なアルミニウム・プレートのマジックを再現します。このプログラムでは、Clk入力にトリガーを入力することでリバーブテールをゲートし、動的でリズミカルなエフェクトを作成できます。
  • Almicon Reverb: 80年代の高級なスタジオ・スタイルのリバーブ・アルゴリズムに基づくプログラムです。明るく小さな部屋から広大な人工空間まで、瑞々しく洗練されたクラシカルなリバーブ・サウンドを提供します。
  • Quaidra Reverb: シンプルで音楽的なパラメータのセットを備える90年代スタイルのリバーブです。異常に広く優美な空間を得意とし、あらゆるサウンドから豊かな空間を作成します。
  • Yetti Reverb: 4オクターブのピッチシフターと融合した、フィードバックディレイ・ネットワークに基づくリバーブです。繊細なものから極端なものまで、さまざまな結晶質の空間効果や、別世界の煌めくリバーブを生み出します。
  • Slinky Reverb: スプリングリバーブのモデリングをベースにしたリバーブです。
  • TY-50 Compressor: ワイドレンジのアタック/リリースタイムを持つ柔軟なステレオ・コンプレッサーです。 サウンドに力強さを加え、トランジエントを平滑化し、クリーンなミックスバス・コンプレッサーとして使用することもできます。コンプレッションはごく僅かな設定から極端に激しいものまで、パッチされたあらゆるソース素材のシェイピングが可能です。オリジナルのサウンドと圧縮後のサウンドの比較には、前述のバイパス機能が便利です(Backボタン+エンコーダークリック)。
  • Transient Shaper: あらゆるサウンドのアタック/リリース・エンヴェロープの再形成に使用できる、高速動作のダイナミクス・プロセッサです。エンヴェロープ・フォロワーが検知する周波数の領域を設定する、TiltタイプのEQフィルターを備えます。
  • TH-30 Distortion: アナログ・スタイルのサチュレーションから激しいデジタル・ウェーブフォールディングまで、Tyso Daikoのデジタル・ウェーブフォルダーを含む6種の異なるディストーションのコレクションを備えるプログラムです。内蔵のTiltフィルターにより、ディストーションの高/低周波数成分を強調できます。
  • 2051 Bit Currupter: デジタル・オーディオ機器の誤動作を再現するリアルタイムのオーディオ・バッファです。Dry信号のビット深度やサンプリング周波数、グリッチごとの最大リピート数や発生率、リピート数のランダム率、バッファのループ/リバース再生などを調整することで様々なローファイ効果、グリッチ効果を作成します。
  • Modulating Panner: クロックに同期可能なモノまたはステレオのオート・パンで、左右2つの入力信号間をクロスフェードする追加のスキャン・モードを備えます。緩やかなステレオ効果からクロックに同期したリズミカルなパンニングまで、様々な効果を導入します。
  • Ring + Freq Modulator: リングモジュレーションとフリーケンシーシフターから成る古典的なモジュレーション・エフェクトのペアで、別世界の不協和音を実現できます。完全ステレオで動作するRing ModとFreq Shifterは、伝統的なアナログ回路よりも高い柔軟性を提供します。
  • Ensembles Ensemble: 70年代と80年代の回路に基づくコーラス、およびアンサンブル・エフェクトの多彩なコレクションです。Juno-60やSolinaといったシンセサイザーに実装されたオンボードのコーラスに着想を得た様々なモードを備えており、内蔵のデジタル・ピッチシフターが伝統的なコーラス回路を超える効果を提供します。
  • Multi Phaser: リッチなフェイズシフティング・エフェクトで、ゆったりとした繊細な音色変化や渦のような動き、または分厚い多重サウンドの作成に適しています。ノッチフィルターの数や形状、モジュレーションの速度をコントロールすることで、クラシカルなフェイジングやフランジング効果を簡単に作成できます。 
  • Squoval Rezonator: リンクされたバンドパスフィルターの集合で作られたデュアルモード(8バンドモノまたは4バンド真のステレオ)レゾネーターです。
  • Utilities: オシロスコープ、チューナー、および現在のファームウェアのバージョンを確認できる、基本ユーティリティのプログラムです。またMFXの出力をWet100%にするWet/Dry Mixの設定もここで行います。

ファームウェアの更新

※ファームウェアの更新時、プリセットが全て消去される場合があります。更新前にこちらより確認してください。

MFXをユーロラックから取り外します。基板の側面、ちょうどプログラム・ノブの真下にあるUSB Cポートを確認します。標準的なUSB Cケーブルを使って、モジュールを直接コンピュータに接続します。MFXは' USB Disk Update Mode 'の表示で起動し、コンピュータ上に標準的な取り出し可能なストレージ機器として表示されます。

アップデートするMFXのルートフォルダに公式のファームウエア・ファイルをコピーします。コピーが完了すると、MFXは自動的に接続を解除し、画面に' Update Complete 'と表示されます。モジュールが損傷しないよう、MFXから慎重にUSBケーブルを取り外します。ユーロラックに戻し、新しいファームウェアで演奏できます。

The AXON-1&AXON-2 Expander

AXON-1(またはAXON-2)は、MFXとSquid Salmpleで使用できる別売りのエキスパンダー・モジュールです。このエキスパンダーをMFXと接続して使用することで、内蔵の3つのCV入力と同様に機能する、自由にアサインできるCV入力を4つ追加してMFXの機能を拡張することができます。AXON-1は、提供されるケーブルを使ってMFXモジュール背面にある6ピンのヘッダーに接続します。接続はMFXの電源を投入する前に行います。

CVはAXON-1のボタンから直接、または内蔵の3つのCV入力と一緒に画面上のリストからアサインすることができます。割り当てごとのデジタル・アッテネーションとオフセットは、選択したCVがハイライトされた状態でエンコーダーを長押しすることでアクセスできます。

 

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