Joranalogue/Hainbach Collide 4
Format: Eurorack
Width: 20HP
Depth: 30mm
Current: 200mA@+12V, 200mA@-12V
Format: Eurorack
Width: 20HP
Depth: 30mm
Current: 200mA@+12V, 200mA@-12V
電子音楽の起源は、20世紀半ばの先進的な作曲家の小グループによる初期の作品に見られます。彼らは、電子試験装置を駆使して、新しい音を生み出しました。その遺産をもとに、今日、Collide 4によって全てが再び一巡しました。
Collide 4は実験機器・測定器を用いた音楽家/インフルエンサーであるHainbachとJoranalogueが共同開発した最初のハードウェアで、ロックインアンプの概念をユーロラックの世界に取り入れたシグナルプロセッサー/ボイスモジュールです。ロックインアンプは大昔の物理研究に使用されていた装置で、音楽的応用においてはその生々しいパワーで知られます。そして今回、非常にコンパクトなサイズと重量、完全な電圧コントロールを備えた形で、どのシンセ奏者でも体験できる形でロックインアンプが使えるようになりました。その結果、前衛音楽の先駆者が想像もしなかったまったく新しい種類のアナログシンセボイス/オーディオプロセッサーが誕生しました。
Collide 4は、Hainbachがヴィンテージ試験機器から見出した音楽的な深い領域への豊富な経験と、Joranalogueの電子楽器設計哲学を体現しています。
ロックインアンプは、入力された信号から、特定の周波数成分の大きさと位相を検出するための測定機器・実験機器です。アナログのロックインアンプは掛け算や積分を行うため、シンセサイザーの世界で言うリングモジュレーター、ローパスフィルターなどに類似した回路で構成されており、その実機はHainbachなどの実験的な音楽家に使用されています。これらの回路をモジュラー環境での使用に最適化し、可能な限りの高精度な設計を行なったモジュールがCollide 4です。
アナログロックインアンプでは目的を達成するため、検出したい周波数を持ったオシレーター(レファレンスオシレーター)と入力信号を掛け算し、その出力信号をローパスフィルターに通します。このフィルター通過後のDC成分と、レファレンスオシレーターの位相から、知りたい周波数成分の大きさと、レファレンスオシレーターと入力信号間の位相差を求めることができます。Collide4ではレファレンスオシレーターの位相を設定するのではなく、代わりに位相をずらした信号も使って2種類の掛け算を行うことで、知りたい位相差を求めています。
Collide4では、本来最終的に求めたい信号の大きさと位相は、右下のMAG,PHASE出力から得ることができますが、音楽的用途を念頭においたCollide4では、各セクションにより以下の機能が利用でき、主要なパラメータ全てに電圧コントロールが搭載されます。
各セクションのシグナルフローは以下の通りです。
入力セクション