Worng Electronics MidSide+

MUSICAL FEATURES

MidSide+は、同社の人気モジュールLRMSMSLRの進化版です。MidSide+では、MS to LRデコーダーセクションに電圧コントロールのThrough-Zero Widthコントロールを追加することで、ミッドサイド処理の幅（広さ）をスーパーワイド・ステレオからモノラル、そして負極のステレオまでの範囲でコントロールすることを可能にします。本機は人間工学を念頭に設計されており、パラメータを快適にコントロールするための十分な間隔、およびLEDによるモジュレーションの視覚的フィードバックが提供されます。

HOW TO USE

MidSide+のMS to LRセクションは、Mid信号とSide信号にそれぞれVCAと4象限マルチプライヤーの組み合わせを、またSide信号には切り替え可能な250Hzのハイパスフィルターを備えます。特別に設計されたこれらの回路により、入力信号の広さをスーパーワイド・ステレオから通常のステレオ、モノラル、そしてスルーゼロから反転ステレオ、最終的には反転スーパーワイド・ステレオまでの範囲でコントロールすることができます。

スーパーワイド・ステレオ信号は、左チャンネルと右チャンネルが互いに位相反転したバージョンの信号です。ヘッドフォン、または優れた音響空間に設置されたスピーカーでスーパーワイド・ステレオ信号を再生した場合、ステレオフィールドでの限定的なポジショニングの感覚ではなく、類い稀な広さの感覚が提供されます。これは、本機が反転スーパーワイド・ステレオからモノラル、スーパーワイド・ステレオに至るまで、ステレオイメージを滑らかにコントロールできるためであり、ステレオ信号の広さや位置を正確に設定し、処理することが可能です。

モノラルからスーパーワイド・ステレオまでの領域の操作のみに限定しないMidSide+のスルーゼロ能力は、ステレオイメージを反転して左チャンネルを右に、またその逆の操作を実行できます。これにより、ステレオ軸を中心にミラーリングする信号を作成できます。