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MUSICAL FEATURES

Frap Tools Sapelは、ユーロラック・モジュラーシステムのための多機能なランダムCVジェネレーターです。Sapelが生成する多種多様なランダム値は、アナログのサーマルノイズ(熱雑音)からサンプルされるものであり、本物のランダム生成を以てパッチにダイナミクスを加えます。ランダム電圧/クロックの生成セクションに加え、4種のオーディオ・ノイズの生成セクションも搭載されています。

HOW TO USE

ランダム電圧やクロックの生成を行うSapelのメイン・セクションは、黄色と緑の互いに独立した2つのチャンネルで構成されています。

各チャンネルは4つののサンプル&ホールド(S&H)回路を持ち、3つは段階状のランダム電圧を提供し、2つはクォンタイズ(in notes)され、1つはクォンタイズされません。残る1つのS&H回路は、インテグレーターを備えているため出力が連続的な揺らぎのある電圧となります。上記のうち3つの段階状の電圧ジェネレーターは同期しているため、3つの異なる値を同時に出力できます。

黄色および緑のジェネレーターは、2つの独立した内部クロックを備えており、外部クロックを利用したり、外部ゲートや手動ボタンで一時的に上書きすることができます。段階状のランダム値のサンプリングに使用するトリガーのコピー、およびランダムなトリガー出力も利用可能です。一方、連続変化型の電圧ジェネレーターは独立しており、自身の速度を定義するためのコントロール・ノブを備えます。各集合体はそれぞれ、アナログノイズから値をサンプルしているため、真の予測不能なランダム性を実現します。Sapelの2つ目のセクションは、ランダム値のサンプリングにも使用される、4つのアナログノイズ出力を備えます。

Interface

 

マウスオーバーで各部の説明が表示されます
Noise Output

このセクションは、色ごとに固有の音質を持ち、サウンドデザインに利用できる4つのアナログノイズ出力を備えます。モジュール右端の上下に並ぶ、各々の色が示されたソケットが上から下に、以下のように配置されています。

  • ブルーノイズ(+3dB/Oct スペクトル)
  • ホワイトノイズ(0dB/Oct スペクトル)
  • ピンクノイズ(-3dB/Oct スペクトル)
  • レッドノイズ(-6dB/Oct スペクトル、別名ブラウンまたはブラウニアン)
Voltage Samplingと使用クロックについて

黄色と緑、2基のジェネレーターは独立して作動します。各々が3つのランダムな値を同時にサンプリングし、1つはクォンタイズされていないもの(S+H Out)、1つは半音単位でクォンタイズされたもの(2^n Out)、1つはオクターブ単位でクォンタイズされたもの(n+1 Out)となります。

各ジェネレーターのS&H回路をトリガーするには4つの方法があり、内部クロック、外部クロック、S&Hボタンの操作、外部S&Hゲートに加えて、Single/Bothスイッチにより両ジェネレーターのクロック(内部または外部)を組み合わせる「エクストラ・モード」も存在します。

Internal Clock & Clock Modulation

内蔵のクロック周波数は、モジュール中央のClock Rateノブでコントロールします。クロック周波数は、Gate/CV Modulation入力を介してモジュレートすることも可能で、この入力は付随するスイッチで2つの異なる機能を選択できます。スイッチが右位置の設定では、着信CVがクロック周波数をモジュレートし、左位置に設定した場合は3V以上のあらゆる入力電圧を利用してS&Hの集合体を起動します。

External Clock

External Clock入力へ外部トリガーをパッチすることで、S&H回路を起動できます。この入力にケーブルがパッチされると内部クロックが無効化され、S&H回路のトリガーを停止します。この入力はトリガーおよびゲート信号のみを受け付けます。これはランダム値をサンプルするために、矩形波やパルス波、負極のランプを持つノコギリ波などの急峻な上昇エッジを持つ着信信号を必要とするためです。サイン波や三角波のような他の種類のインパルスは無視されます。

Clock Mix

Sapelの黄色と緑の両セクションは、各々が独立してクロックを生成します。これらは、Single/Bothスイッチの設定により、使用中のジェネレーターのクロックに他方のジェネレーターのクロックを入力し、よりクリエイティヴな方法でブレンドすることができます。Clock Mixを有効にするには、スイッチを他方のジェネレーターの色の四角マークがラベルされた位置にセットします。サンプリング・セクションのみに作用するこの機能は内部クロック/外部クロックの両方に有効で、すべてのクロック出力は通常の作動を維持します。

Manual Sampling

マニュアルS&Hボタンを使って、内部クロックまたは外部クロックのどちらでも一時的にバイパスできます。ボタンを押すことで、連続するインパルスをゲート=ハイ信号に書き換えて値をサンプルし、ボタンを離すまで保持します。ボタンが押されている間は付随するLEDが点灯します。Main Clock出力はトリガーの出力を続けます。参考テクニック動画(Hold)

External Gate Sampling

Gate/CV Modulationスイッチを左位置に設定すると、3V以上のCV信号をGate/CV入力にパッチすることで内部クロックを上書きできます。この設定では、ゲート/トリガー以外の信号を使ってS&Hの集合体を駆動できます。サイン波や三角波、あるいは内部のFluctuating Randomなどが利用できますが、一般的にはゲートや矩形波が最良の結果を生みます。

Clock Outputs(Main & Random)

S&Hの集合体が値をサンプルする度に、Main Clock出力から2ミリ秒のトリガーが出力されます。内部または外部クロックのような安定したパルスを使用した場合、この出力はクロックの完全なコピーを提供します。Main Clock出力の左側に配置されたRandom Clock出力は、使用中のトリガーの加算/減算を実行できます。この出力に付随するスイッチが上位置では加算モードとなり、生成された全てのクロック・インパルスにランダムなクロックを加えて出力します。スイッチが下位置では減算モードとなり、S&Hの集合体をトリガーするために生成されたものからランダムにトリガーを減算して出力します。つまり、Main Clock出力から出力されるトリガーの一部のみを出力します。どちらのモードでも、ランダムクロックの密度はGlobal Rate of Changeに依存します。参考テクニック動画1, 2, 3, 4, 5, 6

出力されるRandom Voltagesの値

Sapelはの黄色または緑のそれぞれのジェネレーターには3種類の階段状ランダム(Non-Quantized1種とQuantized2種)、1種類の連続変化ランダム(Fluctuating1種)出力が搭載されます。各出力の特徴は以下の通りです。

Non-Quantized Ramdom Voltages

基本となる段階状のランダム電圧ジェネレーターはサンプル&ホールド回路で、電圧値をS&H出力から出力します。これは独立したランダム・ジェネレーターであり、取りうる電圧値は0〜7.5Vの範囲で無段階です。この電圧をオシレーターのピッチ・コントロール等に使用した場合は従来の西洋音階に収まらないものになるため、より実験的な音楽の制作用途や、しばしば音色やフィルター周波数、振幅などのメロディー以外のパラメーターのモジュレートに使用されます。

Quantized Random Voltages

2つの段階状ランダム電圧ジェネレーターは、1/Octスタンダードにクォンタイズされた電圧を出力します。これら2つのジェネレーターのデザインは、Buchla 266(Source of Uncertainty)を踏襲していますがアプローチは大きく異なり、よりランダムな電圧の分布、また半音やオクターブを正確に生成可能な、極めて精密なクォンタイズを目指してゼロから設計されています。

前述のS&H回路との主な違いは、オリジナルの266モジュール同様にQuantized Randomジェネレーターには1,2,...6のどれかの値をとるnパラメーターがあることです。nパラメーターの役割は出力ごとに異なります。2^n(2のn乗)出力は、1V/Octスケールでは半音となる、1/12Vステップでクォンタイズされます。この場合、n Valueノブで2の指数を設定し、それにより回路が生成する値の数を決定します。

数字が大きくなるほど発生する電圧(音)の範囲が大きくなり、1(0V)から64(5.25V)までの範囲で生成されます。これにより、最終出力のコントロール性、すなわち表現力を高めることができます。例えば、低いn値では常に狭い間隔の低い音が得られ、高い値では半音単位での躍動感ある高い音が得られます。下のグラフは、全てのn設定における指数関数的なノートの分布を示しています。

n+1出力は、1V/Octスケールではオクターブとなる、1Vステップでクォンタイズされます。この場合、n+1 Valueノブが1に加算される数を設定し、これにより回路で生成される異なるオクターブの数を決定します。ここでも、nが1から6までの任意の数であることから、この回路が生成できるオクターブの範囲は6つになります。

この場合でも、数が大きくなるほど生成される電圧(またはオクターブ)の範囲が広がることで1(0V)から7(6V)までとなります。下のグラフは、nの設定を変えたときのオクターブの直線的な増加を示しています。

2nとn+1はどちらも外部CVによるコントロールに対応しており、出力される値の幅の変更を自動化できます。参考テクニック動画1, 2

Fluctuating Random Output 

このセクションの主な目的は、0〜7.5Vの範囲で連続的に変動するランダムな電圧を出力することであり、その変化率(または周波数)はFRV Rate & Global Rate of Changeノブでコントロールします。

このランダム・ジェネレーターだけは、メインクロックまたはゲートの影響を受けませんが、クロックの生成そのものに影響します。このセクションの副次的な目的は、ランダム・クロックの変化率をコントロールすることであり、FRV Rateノブを操作することでFRVの周波数、およびランダム・クロックの密度の両方をコントロールします。Quantized Voltageジェネレーター同様、このパラメーターも付随するCV入力を介してあらゆるCVでモジュレート可能で、外部モジュレーションもFRVの周波数およびランダム・クロックの密度の両方に作用します。参考テクニック動画

Probability Distribution(Stored Random Voltages)

上述の4つのランダムジェネレーターは、更に生成される電圧の確率分布までコントロールできます。このパラメーターはProbability Distribution(確率分布)と呼ばれ、Probability Distributionノブを介して各色で共通に設定され、4つのProbability Distributionスイッチを使って各出力ごとに独立して有効化できます。PDノブは、より頻繁に生成される電圧の規模を設定します。中間位置では中位の電圧が最も頻繁に出力されます。ノブを左に回すことで、より低い電圧が生成される確率を上げ、右に回すと高い電圧の生成確率が上昇します。

SAPEL Tamed Random Source - Overview from Frap Tools on Vimeo.


 

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