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Industrial Music Electronics Hertz Donut Mk III (Model 9791-3)

¥85,900 (税抜 ¥78,091)
2オペレーターを搭載したFM/コンプレックスオシレーター
Format: Eurorack
Width: 17HP
Depth: 27mm
Current: 150mA@+12V, 50mA@-12V
Manual pdf (English)

MUSICAL FEATURES

Hertz Donut mkIIIはデチューンしたユニゾン、3x4のモジュレーションマトリックス、外部入力まで備えた強力なデジタルコンプレックスオシレーターです。 プライマリーオシレーターでは周波数に加えてPhase Distortion、Umbrage、Resonanceの3つのパラメータをコントロールすることで基本波形を作り出します。加えて、2つのモジュレーション用オシレーター(オペレーター)によりそれらのパラメータに対してモジュレーションを掛け合うことで、非常に多彩なサウンドを生み出すことができます。またモジュレーションの組み合わせの設定をプリセットとして記憶し、プリセット間をモーフィングしたり、保存しておくことが可能です。ベースラインから石、ガラス、鋼のような音、インダストリアルな機械音まで生み出せます。

その他次のような特徴があります
  • FMとPhase Distortionをフル活用したシンセシス
  • 8オクターブの変化に耐える1V/Oct入力
  • 周波数<0で波形を反転することでFMの定義を拡張したThru Zero FMを採用。外部FM入力つき
  • スライダーを使用したモジュレーションマトリックス設定
  • ボタンを使用したパラメータ選択
  • 分かりやすい128x32 OLEDディスプレイには音階や周波数に加えてモジュレーション情報やメニュー設定も表示可能です
  • モジュレーションに使用できる2つの内部サイン波オペレーターはプライマリーオシレーターの周波数に対してクォンタイズや周波数比の固定が可能
  • 96kHzサンプルレート
 

DEMO



How to Use

Primary Oscillator Section

Primary Oscillatorセクションではメイン出力となるオシレーターの波形の基本設定をコントロールします。粗い周波数ノブ、細かい周波数ノブでベースとなる周波数を設定します。周波数以外に、Foldノブを通してPhase Distortion、Umbrage、Resonanceの3つのパラメータが設定可能です。Fold Selectボタンからパラメータを選択後、Foldノブで設定してください。他のパラメータを選択すると、前にコントロール対象だったパラメータの値はロックされますが、CVを使ってコントロール可能です。Fold CVで3つのうちどのパラメータをコントロールするかはオシレーターメニューのCV Destinationから設定できます。

エンコーダーを押しながらFold Selectボタンを押すとオシレーターの設定メニューにアクセスできます。
  • Octave: オシレーターの周波数を±2オクターブの範囲で、1オクターブ単位でシフトします
  • Unison: ユニゾンの有無、デチューンを設定します(エンコーダーを押しながらOP Bボタンを押してもデチューンの調整が可能です)
  • CV Dest: Fold CVでコントロールするFoldパラメータをPhase Distortion、Umbrage、Resonanceから選択します。

Modulation Operator Section

Hertz Donut Mk3ではモジュレーションを主目的としたオシレーター(オペレーター)を2基搭載しており、各オペレーターは4種のパラメータにパッチングなしでモジュレーションをかけることができ、設定をプリセットとして保存可能です。各パラメータ―へのモジュレーション量は後述のModulation Mixerセクションで設定します。AとBの各オペレーターセクションにはCourse Tune/Fine Tuneのノブに加えて、1V/Oct入力、アッテヌバータつきのFM入力、オペレーターの設定やModulation Matrixの設定に使用するメニューボタンが搭載されています。

オペレーターのメニューにはエンコーダーを押しながらオペレーターボタンを押すことでアクセスできます。メニューからはオペレーターの周波数モードを次の中から選択可能です。
  • Quantize: オペレーターの周波数をPrimary Oscillatorの周波数とクォンタイズするかどうかを選択します。クォンタイズした場合には各種のモジュレーションで不協和音が生じにくく、ピッチ感を保ったままモジュレーションをかけることができます。クォンタイズした場合、オペレーターのCourse TuneノブはOperatorとPrimary Oscillatorの周波数比をコントロールします。Fine Tuneノブによりその周波数から連続的に周波数をシフトでき、オペレーターの周波数を少しだけ整数比からずらすことができます。
  • Follow: クォンタイズは行いませんが、オペレーターのCoarse Tuneノブでは絶対的な周波数ではなく、オペレーターとプライマリーオシレーターの周波数比を連続的にコントロールします。プライマリーオシレーターの周波数変化に従うので、周波数変化しても音色を一定に保つ効果があります
  • Free: オペレーターの周波数はプライマリーオシレーターに関係なく独立に決定するモードです
  • A-B Link: オペレーターBの周波数がオペレーターAの周波数に従うモードです
External Input
オペレーターBには1V/Oct入力がなく、かわりにExternal Signal Inputが備えられています。ここに入力されたシグナルは後述のModulation Mixerセクションでオペレーターと同様モジュレーションソースの1つとして扱われ、各パラメータへの内部モジュレーションソースとして使用しモジュレーション量をプリセットに保存しておくことが可能です。

またエンコーダーを押しながらExt INボタンを押すとグローバルオプションメニューが開き、Coarse/Fineノブのアサインの逆転、プリセットCVの設定、AUX Outputの設定などが行えます。
 

Modulation Mixer Section

モジュレーションミキサーセクションでは、オペレーターA/B及びExternal Inシグナルの3つのソースから4つのパラメーターに対してかけるモジュレーション量の設定を行います。 まず設定するモジュレーションソースを決めたら、対応するボタンを押し、4つのモジュレーション先へのモジュレーション量をスライダーで調整します。大きな"MOD"ノブが全モジュレーション量のマスターコントロールになるので、ノブを右に回し切ってから設定してください。その後異なるモジュレーションソースを選択すると、その前のモジュレーションソースのモジュレーション量はロックされます。

モジュレーション先は基本的にパネルにある通りです。オペレーターAの時、"Operator Frequency"はオペレーターBの周波数に対するオペレーターAからのモジュレーション量になります。オペレーターの周波数モジュレーションはカオティックな結果を生みやすいので、微量なモジュレーションの方が上手くコントロールできるでしょう。EXT INのモジュレーション量を設定している時は、"Operator Frequency"がOP Aのモジュレーション量、"Phase Distortion"がOP Bのモジュレーション量となり、EXT INからPhase Distortionには内部モジュレーションできません。
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