Klavis Quadigy
Format: Eurorack
Width: 14HP
Depth: 21mm
Current: 24mA@+12V, 10mA@-12V, 40mA@+5V
Manual pdf (English)
※パネル色により価格が異なります
Format: Eurorack
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Depth: 21mm
Current: 24mA@+12V, 10mA@-12V, 40mA@+5V
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※パネル色により価格が異なります
Klavis Quadigyは、ライブ演奏にフォーカスしたコンプレックス・エンヴェロープ・ジェネレーターです。ステージにおいて、繊細で複雑なパッチを壊さずにリッチでインタラクティブ、かつダイナミックに進化するエンヴェロープを設定することを目的としている本機は、2つのモードを提供することでこれを実現します。すべてのコントロールを利用できるStudioモードに加えて、Liveモードではステージで使用する感覚的な設定のみにアクセスできます。
インターフェイスは複雑な設定にも直感的にアクセスできるようデザインされており、単純なADSRパラメータの編集であればEGボタンからすぐに設定可能です。
QuadigyのStudioモードでは、すべての設定をコントロールできますが、ライブ環境では編集が実用的ではない多くの機能も存在します。このため、Liveモードではいくつかの編集ページが見えない状態になるか簡略化されます。プリセット・コントロールやモーフィングを使用しない場合は、常にStudioモードを使うことも可能です。
StudioとLiveモードを切り替えるには、Globalボタンを長押しします。Liveモード中は、赤色のLive LEDで示されます。また、ディスプレイの左上の隅に「L」または「S」の文字が表示されます。
編集するエンヴェロープを選択するには、モジュール最上部の1から4の数字がラベルされた4つのボタンをクリックします。複数のエンヴェロープを同時に選択/編集することも可能で、実行するには4つのボタンのいずれかをシフトとして押したまま、他をクリックすることで追加/削除します。1つ以上のエンヴェロープが編集のために選択された場合、ディスプレイ設定と6つのステージLEDは選択されたものの中の最も左のエンヴェロープの状態を示し、変更は選択されたすべてのエンヴェロープに絶対値として同時に適用されます。
上の方法でエディットするエンヴェロープを選択後、ADSRほか様々なエンヴェロープパラメータをエディットするには右側のPreset〜CV Matrixのメニューボタンのどれかを押し、選択したパラメータを設定します。各メニューには、次の2種類のページがあります。
1.の場合、設定するパラメータを変更すると、フェーダーの位置と現在のパラメータ値が異なることがありますが、それらが一致しているときにフェーダーの赤LEDが点灯します。
またEGメニュー内の3種のフェーダーページでは、エンコーダーを押すことで選択中のエンヴェロープのセクションをマニュアルで起動できます。
操作中は、他のメニューボタンをクリックすることで、いつでも設定メニューから退出できます。なお、他の設定との兼ね合いによって幾つかのページが非表示になる場合もあります。例えば、エンヴェロープがサイクルモードの時ではGate/Triggerモードの選択は意味を成さないため表示されません。また、ユーザーのミスから設定を保護するため、20秒以上操作しないと編集が終了するタイムアウトを設けています。
各メニューボタンでの設定内容は以下の通りです
Studioモードではプリセットの読み込み、保存、および消去を実行できます。他のメニューボタンをクリックすることで現在の操作をキャンセルできます。保存の操作時には4本のフェーダーでプリセット名を編集できます。Liveモードでは利用できるオプションはプリセットの読み込みのみとなり、プリセットを直接選択できます。またStudioモードのみですが、Presetボタンと対応CVボタンを押すことで、CVモジュレーションの消去をA、B、Uの個別に、または全ソースに対して包括的に実行できます。
このメニューではEGのメインのパラメータを設定します。エンコーダーを回すと、重要な順番にページが登場し、最初の3ページはフェーダーページです。
1ページ目 - Attack | Decay | Sustain | Release
2ページ目 - Pre-Delay | Hold | Punch | Global Time
ADSRに次ぐエンベロープパラメータです。Global Timeは全体の時間コントロールや、ADSRパラメータのレンジ調整用としても重要です。
3ページ目 - アタック、ディケイ、リリースのカーブ形状および出力レベルの設定
Attack, Decay, Releaseは、それぞれ対数形から線形、指数形へと独立してシェイピングすることができます。典型的なアナログに見られる指数形のディケイは、おおよそ70%の設定で得られます。Output levelはエンヴェロープ信号の電圧範囲を設定します。最大値の時、Quadigyは8ボルトまでのエンヴェロープを生成します。この設定をCVコントロールすることで、各エンヴェロープに仮想VCAを提供することも可能です。
次の4ページ目からはパラメーターページです。
4ページ目 - Trigger Mode(Gate/Trigger)
5ページ目 - Full Attack(Yes/No):
Yesの時、アタック中に有効なゲートやホールドがなくなった場合でも、すでに開始されたAttackを必ず完了します。Punchは常にAttackに含まれ、そのフェーズも同様にAttackフェーズのLEDに含まれます。TriggerモードではAttackは常にFullとなります。
6ページ目 - Transition(Join/Restart):Attackレベルを既存のエンヴェロープレベルから引き継ぐか(join)、既存のレベルを切り捨ててゼロから始めるか(restart)を設定できます。
7ページ目 - Inverted Output(Yes/No):初期設定ではoffのこの設定は、onにすることでエンヴェロープの極性が反転します。なお、信号は正の単極(ユニポーラー)に留まり、負極の電圧は生成されません。
8ページ目 - Morph Time(0-120 seconds):Liveモードにおいて、このプリセットを選択したときに移り変わるまでにかかる時間。ここでの設定はプリセット毎の設定で、GlobalメニューのGlobal Morph Timeがoffに設定されている場合にのみ有効で、モーフィングを有効にするためにはLiveモードである必要があります。
エンヴェロープの各ステージ
各エンヴェロープは独立して、または連鎖的にCycleモードで動作できます。各エンヴェロープは、異なるクロックソースに追随してサイクルすることができます。Cycleが有効の時はCycle LEDがクロックソースに従って点滅します。Cycleが有効になると:
Cycle Modeページ
サイクルの有無や同期するクロックソースを設定します。クロック・テンポの範囲は内部と外部のどちらも1から300BPMとなります。内部クロックとの同期を選んだ場合、次のページ以降でタップテンポやエンコーダーでクロックスピードを設定します。
Globalまたは外部クロックを使用する場合、この(マスター)クロックを乗算または分割するページが登場し、周期を変更可能です。個別内部クロックを使用する場合はテンポと同じ周期となります。
Subdivページ
エンヴェロープの周期が適切な長さであっても、他の機器との関係で正しいタイミングで開始されない場合があるため、QuadigyではSubdivの設定を利用できます。このサブ・ディビジョン調整は、外部クロックが使用され、分割されている場合にのみ必要となります。Subdivは、関連するエンヴェロープの全グループを、それらが共有するクロックの強拍に従って再配置します。
Offsetページ
オフセットは、サイクル内でのエンヴェロープの始点を変更します。
Fillingページ
Fillingが100%の時、加算されるエンヴェロープステージの時間長が1サイクルの周期と一致するようになります。このパラメータ値を減らすことで、エンヴェロープの完了後にブランクを作ったり、反対に100%を超える設定で拡張し、連続するエンヴェロープをオーバーラップさせ、次のエンヴェロープサイクルで切り捨てることもできます。Fillingはサイクルの時間長ではなく、そのサイクルをエンヴェロープがどの程度満たすのかを変更します。
Filling set to "Envelope Timing"
Fillingを1%以下に設定することで、Envelope Timingモードとなります。このモードでは、エンヴェロープ長が適用される方法が次のように変更されます。
これにより、一般的なエンヴェロープジェネレーターと同様に、テンポが変わってもエンベロープ全体の形状とタイミングを維持することができます。
サイクルのCVコントロール
CVコントロール可能なパラメータは、内部クロックのテンポのみとなります。
Quad control page
このページでは、4本のフェーダーが4つのエンベロープに作用します。各フェーダー/セクションでコントロールされるパラメータは、そのセクションのサイクルモード設定毎に下の表のようになります。
フェーダーが中程の設定で元の値(現在のタイミングの100%)に相当します。この設定は、各エンヴェロープのGlobal Time設定から独立したものです。どちらもパーセンテージであるため、単純に時間長を掛け合わせたものとなります(例: GTが50%、QCTが200% = 100%、Time x 0.5 x 2 = 1)。
Preset control
ここで示されるこの設定はStudioモードでのみ利用可能で、Liveモードでのみ有効化されます。外部コントロールを使ってプリセットを呼び出すには、クロック/トリガーまたはCVのいずれかを利用します。Preset Controlでは、32種類のプリセットのうち、ユーザーが定義したプリセットのリストを指定することができます。
First and Last preset range definition
これらの設定は、外部プリセット・コントロールがアクセスできる範囲内の最初と最後のプリセットを定義します。
Morph modeページ
新しいプリセットを読み込む際に、モーフの時間長がどこから読み込まれるかを定義します。
Global morph timeページ
0から120秒で設定できます。MorphモードがGlobalに設定されている場合に利用できます。
Brightnessページ
LEDとディスプレイの明るさに影響する設定です。出力の4つのLEDの明るさは変更できません。
Screen Saverページ
ディスプレイの寿命を保護するために、設定した時間の経過後に自動で消灯するように設定できます。
Factory resetページ
モジュール全体を初期化し、ファクトリー・デモ・プリセットの状態に戻します。作成したすべてのプリセットを消去します。
Versionページ
現在のファームウェアのバージョンを表示します。
モジュレーションを行いたいパラメータを表示した後、CV Matrixボタンを押しながら、メニューボタンの上3つのどれかを押してください。それぞれCV A、CV B、CV U(左上のノブによるCV)をモジュレーションソースとしたモジュレーションの設定画面に入ります。そのパラメータのCVコントロールの設定やアッテヌバータ量などをフェーダーまたはエンコーダーで設定可能です。
またこのアサイン画面でPresetボタンを押すとCVアサインのクリアが可能です。クリア対象をエンコーダーで選択して決定してください。