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MUSICAL FEATURES

Batumiは、それぞれ独立して、あるいはいくつかの同期モードで動作可能な、テンポ制御された4チャンネルのオシレーターを提供します。位相オフセット、または可変比率の周波数に依存する、同時に利用できる12の出力波形の電圧範囲は広く、パワフルで汎用性の高い、多面的なモジュレーション・ハブとして機能します。

Batumiは出力波形に対するアンチ・エイリアシング処理機能、および適応性の高いアナログ・フィルターを実装しており、デジタル・モジュールでありながら滑らかな信号を生成します。前モデルのフォーム・ファクタとレイアウトを維持しながら大幅にアップグレードされた本機は、最新のコンポーネントを使用してゼロから再設計されています。V/Octトラッキング、新しい周波数乗算モード、2種類のランダムを含むより多くの波形を備え、操作範囲はオーディオレートまで拡張されています。

HOW TO USE

Overview

AからD、垂直方向に配置されたBatumiの4つのチャンネルは、それぞれにLED付きのスライダーと入出力ジャックの列を備えます。最も左のスライダーはチャンネルAの周波数をコントロールします。残る3つのスライダーは、チャンネルの周波数(Hz)、位相シフト(ø)、周波数の分周比または乗算比( : )といった、グローバル・モード設定によって定義される4つの主要パラメータをコントロールします。

各スライダーの周りには、使用モードによって異なる特定のパラメータ値を識別する3種類のスケールがプリントされています。例えば、Free Modeの場合はこれらのスライダーを使って0.01Hzから100Hzの範囲(外部CVなし)で各チャンネルの周波数を設定し、Phase ModeではB、C、Dの3つのスライダーを使って0°から360°の範囲で相対位相を変更します。スライダーのLEDは、対応するチャンネルの周波数と位相に応じて点滅します。

Batumiの各チャンネルは、SINEASGN、およびRECTジャックを介して同時に利用可能な、3つのバイポーラー(±5V)波形を生成します。各チャンネル内では、これら3つの波形のサイクルは厳密に同期しています(fig. 2)。ただし、使用モードによってはチャンネル間に周波数差および位相差が生じる場合があります。また、Poti IIエキスパンダーを併用することで、各波形に対して変形や減衰を適用できます。なお、矩形波出力に対するアッテネータは提供されていません。

各スライダーの下には、3つのLEDに囲まれた、2つの小さなボタンがあります。左のMODEボタンは、使用するモードの選択に使用するもので、MODEとラベルされたLEDの色で選択中のモードを確認できます。右のWAVEボタンは、ASGNジャックが生成する出力波形を選択、WAVE LEDの色で三角波(赤色)、下降ノコギリ(黄色)、上昇ノコギリ(オレンジ色)、台形(緑色)、ステップド・ランダム(青色)、スムースド・ランダム(青緑色)のように生成波形を確認できます。中央のSYNC LEDは、RESET (LED消灯)とSYNC (LED点灯)、2種類の同期方法(全チャンネル共通)の設定を示します。これらを切り替えるには、一方のボタンを押したまま、もう一方のボタンをクリックします。

上2段のジャックの行は、各チャンネルの専用入力です。使用するモードに応じて利用可能な機能に従ってラベリングされており、FRQ・PH・RTOジャックは外部電圧でチャンネルの周波数、位相、または周波数比(分周または乗算係数)をコントロールします。これらのジャックは、-10Vから+10Vの範囲の電圧を受け付けます。なお、値は対応するスライダーの値に加算され、特定の状況では、電圧がこれらの制限に達する前に最小値または最大値に到達する可能性があります。

4つのRESET・SYNC入力を利用することで、Batumiの各チャンネルを外部信号の位相、または周波数と位相に同期させることができます。これらの入力は上昇エッジに応答するため、ゲートやトリガー信号を用いることで最も正確な動作を期待できます。


動作モード

Free Mode

このモードでは、4つのチャンネルすべてが完全に独立して動作します。Free Modeに入るには、MODE LEDが赤色の点灯になるまでMODEボタンを複数回押します。4つのスライダーとCV入力は、対応するチャンネルの周波数をコントロールします。各スライダーの操作範囲は0.01Hzから100Hzですが、外部CVをパッチして併用することで、9.76μHz(28.4時間のデューティ・サイクル)から5.0kHzまで拡張することができます。このCV入力はV/Octトラッキングを提供しているため、Batumiは4基の独立した低周期のモジュレーション・ソース、および4基のVCOとして機能します。

また、Freeモードでは、ランダム波形 (ステップとスムースの両方) がサイクルごとに2つのサンプルで完全に独立して生成されます (fig. 3)。これにより、4つの非相関サンプル&ホールド、および線形に平滑化されたノイズ波形を利用することができます。

Phase Mode

黄色のLEDで示されるPhaseモードでは、Freeモードと同様の方法、および同様の範囲でチャンネルAの周波数をコントロールすることができます。残りのチャンネルはすべてチャンネルAの周波数に追従しますが、各々の波形は位相がずれたものになります(fig. 4)。チャンネルAに対する位相のずれ【ø】(またはサイクル長に対するディレイ)は、各スライダーを使って0°から360°の範囲でコントロールします。スライダーが90°、180°、および270°の位相シフト値を通過する際にはMODE LEDが瞬間的に点滅します。対応するCV入力を利用することで、±5サイクルの深さでモジュレーションを追加できます。

チャンネルB、C、およびDのRESET・SYNC入力にインパルスを送ることで、各々の位相をリセットします(同期方法としてRESETが選択されている場合のみ)。リセットが実行された後は、スライダーの位置は位相差の絶対値を表すものではなくなり、代わりにサイクル内の波形全体をシフトする新規の位相オフセットが定義され、この新しいシフトがスライダー、およびCV入力に追加されます。なお、動作モードを変更した場合はオフセットがキャンセルされます。

CV入力に接続した信号を用いた、波形の連続した位相モジュレーションは、周波数を瞬時に変化させることで、形状を急激に変形させます(FMシンセシスの基本原理)。これにより、このモードは初期値の選択肢をはるかに拡張する、幅広い波形を提供することが可能であり、オーディオレートでの動作では古典的なFMサウンドを得ることができます。なお、Phaseモードではランダム波形は独立しておらず、チャンネルAのランダム・シーケンスが適量ディレイされたコピーとなります(または位相が負極の場合は逆遅延)。これを深い位相変調と組み合せることで、広範囲のシフト内で可変の時間的関係を持つ4つのCVシーケンスを生成し、フーガ・マシンのように使用することができます。

Divide Mode

このモードは、青色のMODE LEDで示されます。チャンネルAの周波数は、Free Modeと同様の方法でコントロールすることができます。残るチャンネルの周波数は、チャンネルAの周波数を整数で細分化したものとして設定することができます(fig. 5)。利用できる除算係数【:】は、1 (除算なし)、2、3、4、5、8、16、および32で、これらはスライダーで設定可能なほか、各チャンネルのCV入力へパッチされた電圧で変調することもできます。言い換えると、各波形は整数倍遅くなり、対応するサイクルはこれらの倍数だけ長くなります。なお、比率を変更すると波形が不連続になる可能性があります。除算係数値間の変更のタイミングで、MODE LEDが瞬間的に点滅します。また、周波数分周を用いることで、フロンパネルおよび外部電圧で設定できる最小値よりも更に遅いサイクルを得ることができます。係数を32に設定した場合、獲得可能な最も長いサイクルは外部CVなしで53.3分、-10VのCVを用いた場合は37.9日となります。

このモードに入ってから、すべてのチャネルは同じゼロ位相点で開始し、数サイクル後にこの点で再び合流するという点で同期して動作します。ただし、チャンネルの位相関係は、RESET・SYNC入力にインパルスを供給することによって変更される場合があります。

チャンネルAの位相を同期またはリセットすると、サイクルの初期地点が指定された瞬間に再開され、チャンネルB、C、および Dがこれに続きます。チャンネルB、C、およびDの個別リセットは、そのチャンネルのみに作用します。このようにして、チャンネルAのテンポに厳密に従う、一定の周波数と位相関係にある波形の任意の組み合わせを獲得することが可能です。DivideモードもPhaseモードと同様に、ランダム波形は独立しておらず、チャンネルAのランダム・シーケンスのコピーが除算係数によって適切にダウンサンプリングされます。例えば、チャンネルB、C、またはDで比率が5に設定されている場合、5つの連続するランダム値ごとに新規サンプルがチャンネルAから取得されます。ただし、すべてが同じ分周値に設定されている場合でも、(前述のように)位相をリセットすることで3つのチャンネルもシフトされる可能性があり、値は異なるチャンネルで異なる時間に発生する可能性があります。

Mult Mode

このモードは青緑色のLEDで示されます。チャンネルAの周波数は、Free Modeと同様の方法でコントロールすることができます。残るチャンネルの周波数は、チャンネルAの周波数を整数で乗算したものとして設定することができます(fig. 6)。言い換えれば、チャンネルAの1サイクルごとに、チャンネルB、C、およびDには複数の波形サイクルが存在します。使用可能な乗算係数(比率)は、1(乗算なし)、2、3、4、5、8、16、および32で、これらはスライダーで設定可能なほか、各チャンネルのCV入力へパッチされた電圧で変調することもできます。乗算係数値間の変更のタイミングで、MODE LEDが瞬間的に点滅します。

このモードに入ってから、すべてのチャンネルは同期して動作し、ゼロ位相の同じ地点で開始し、チャンネルAの各サイクル後に再び同じ地点で合流します。この点で正確に比率を変更することで、不可避な不連続性が生じなくなります。

なお、各チャンネルの周波数は5.0kHzを超えることができないため、チャンネルAの周波数の乗算結果がこれよりも大きい場合、係数は5kHz以下の最も近い周波数値に自動的に減少します。たとえば、8の乗算結果が5khzを超える場合、乗算係数はx5に、必要に応じて更に減少します。

チャンネルの位相関係は、RESET・SYNCにインパルスを送ることで変更できます。チャンネルAの位相を同期またはリセットすることで、サイクルの初期地点を再開し、残るチャンネルもこれに追従します。チャンネルB、C、およびDへのリセットは、その特定のチャンネルのみに独立して作用します。なお、チャンネルB、C、Dがリセットされる速度は、位相関係を計算し維持するアルゴリズムの能力によって制限されることに注意してください。周波数乗算と組み合わせたオーディオレートの同期も扱うことができますが、アナログのオシレーターのような優れた結果は期待できません。このモードでもランダム波形は独立しておらず、チャンネルB、C、DのシーケンスはスライダーとCVにより定義される係数でアップ・サンプリングされたものとなります。言い換えると、これらはチャンネルAからのシーケンスと同じ値をシェアします。たとえば、チャンネルB、C、Dで比率が3に設定されている場合、それぞれ3つ目の値はチャンネルAの対応する値と同じになります。ただし、これらの値は仮に全てが同じ乗算値に設定されていたとしても、RESET・SYNCを使用してチャンネルの位相をシフトできるため、異なるタイミングで発生する場合があります。 

Sync and Tempo Control

Batumiは、さまざまな方法で外部クロック・ソースのテンポに同期、および追従することができます。各チャンネルは、RESET・SYNCとラベルされた、ケーブルの接続検知機構付きジャックを備えます。同期方法は2つあり、受信チャンネルが着信信号に対してどのように反応するかを定義します。これらの方法を切り替えるには、フロントパネルにある2つのボタンを使用します。

RESET(LED消灯)は、着信するインパルスで波形をサイクルの初期地点(ø = 0)にリセットします。なお、複数の連続したインパルスが入力された場合でも、それぞれが1つの波形サイクルを短縮するだけであるため、長期的にはチャネルの周波数に影響を与えません。ただし、リセットに周期的な信号が用いられた場合は実効周波数が変化します。結果として得られる波形は、特殊な方法で歪む可能性があります。各サイクルが短縮されるか、数サイクルに1回短縮されます(fig. 7)。

SYNC(LED黄色に照光)は、入力信号を適応的に追跡し、2つの最新インパルス間の時間間隔に一致するよう、特定チャンネルの周期を調整します。なお、テンポを維持するための継続的なクロック信号は必要ありません。外部クロックが供給された場合、Batumiはそのすべての変動に従います。なお、波形の時間スケールはクロック周波数が変化するたびに再調整する必要があるため、その時点で形状が多少変形します。また、外部テンポとの同期はFree Modeではすべてのチャンネルで可能ですが、他のモードではチャンネルAでのみ可能です。

同期後は、対応するスライダーおよびCV入力による継続的な周波数コントロールは利用不可となり、代わりにDivide Modeと同様に、それらを使って独立した周波数の分周係数を選択することができます。言い換えれば、同期チャネルの有効サイクル長は、外部信号(マスタークロックなど) の1周期または数周期に等しい可能性があります。

RESET・SYNCジャックからケーブルを抜くと連続制御に戻ります。

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