Shakmat Modular Dual Dagger
Format: Eurorack
Width: 6HP
Depth: 29mm
Current: 65mA @ +12V, 80mA @ -12V
Manual Pdf (English)
Format: Eurorack
Width: 6HP
Depth: 29mm
Current: 65mA @ +12V, 80mA @ -12V
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Shakmat Modular Dual Daggerは、ローパスとハイパスのカットオフ周波数を独立してコントロールでき、様々な工夫が凝らされたステレオフィルターです。
ローパス、ハイパスそれぞれでOn/Offを切り替えられるレゾナンスコントロール、2つのカットオフコントロールをベース周波数とバンド幅のコントロールへと変身させるリンクスイッチなど、フィルターとして使いやすい工夫が詰め込まれており、またCVによって左右のカットオフ周波数をずらし、ステレオ効果も作り出すことができます。
Dual Daggerは、2基のローパスフィルターと2基のハイパスフィルター、全て24dB/Octスロープの4基の異なるアナログ・フィルターを実装します。LPFノブとCV入力は2基のローパスフィルターのカットオフ周波数を、HPFノブとCV入力は2基のハイパスフィルターのカットオフ周波数をそれぞれコントロールします。 RESノブとCV入力は、RESノブの左にあるLPF-RESスイッチが有効の場合は2基のローパスフィルターのレゾナンスを同時にコントロールし、HPF-RESスイッチが有効の場合はハイパスフィルターのレゾナンスを同様にコントロールします。
LInkスイッチは右位置でONとなり、この時Dual Daggerは可変幅のバンドパスフィルターとなります。HPFカットオフはベース周波数をコントロールし、LPFカットオフがバンド幅をコントロールします。レゾナンスは、スイッチ位置に応じてハイパスのエッジや、またはローパスのエッジに作用します。リンクモードにおいて各ノブの位置とバンドパスフィルターのレスポンスの関係は次のようになります。
Dual Daggerでは、左右各チャンネルのカットオフ周波数に対して逆方向に作用し、ステレオ効果を実現するCV入力があります。PAN-CV入力がプラスの電圧を受信すると、左の対応するフィルターカットオフ周波数が増加し、チャンネル2の周波数は減少します。例えばPAN-LP入力にプラスの電圧を入れると、左のフィルターを開き、右のフィルターを閉じます。マイナスの場合はその逆です。
レゾナンスの範囲は、モジュール背面のジャンパーで設定することができます。フィルターが自己発振しないように設定したい場合は、ジャンパーをLoの位置にセットします。Hiの位置にセットすると、レゾナンスをより高い値までコントロール可能となり、自己発振も可能となります。
一般的なステレオ処理やフィルタリング以外の、Dual Daggerを使用したいくつかのクリエイティブな使用法の例です。
モノラル音源を使って2つの出力をミックスすることで、 Dual Daggerをツインピークのハイパスおよびローパスフィルターとして使用できます。PAN入力で2つのチャンネルのカットオフをずらすことができます。
片方のチャンネルだけを使用し、ハイパスセクションはV/Octを数オクターブにわたってトラッキングするサイン波VCOとして使用します(レゾナンスを最大にすると、フィルターが自己発振します)。より複雑な波形を作成するには、チャンネル2を使ってPAN-HPをFMします。これにより多くの倍音を獲得可能となり、ローパスセクションで音色をスムージングできます。また、両チャンネルをミックスし、PAN-HPを2つのサイン波VCO間のデチューン・パラメータとして使用することもできます。
サイン波を減衰するエンヴェロープでFMすることで、簡単にキックドラム・サウンドを作成できることはよく知られています。Dual Daggerでは、これに基づいて様々なキックドラムを作成できます。2つの出力をミックスし、PAN入力からこれらをデチューンします。両セクションのレゾナンス値を高く設定し、RES入力をVCAの代わりに利用します。
LRステレオをMid Sideステレオに変換できるSum DifモジュールをDual Daggerフィルターと組み合わせることで、センター信号のカットオフ周波数をサイド信号からオフセットできるパン・セクションを使用し、独特なパンニング効果を得ることができます。