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Erica Synths Black Sequencer

Original price ¥95,364
SALE
Current price ¥81,727 (税抜 ¥74,297)
外部シグナル入力の搭載によりクリエイティブなシーケンスを生み出す4トラックのフル機能シーケンサー。様々なパラメータをステップ毎に設定可能

Format: Eurorack
Width: 42HP
Depth: 25mm
Current: 145mA@+12V, 25mA@-12V

English Manual Page(pdf)

在庫あり。15時までのご注文で即日発送します

MUSICAL FEATURES

Erica Synth Black Sequencerは、現代的なモジュラー・シンセシスに要求される様々な機能を追加することで、従来のモジュラー・シーケンスを次のレベルに引き上げます。Black Sequencerは4チャンネルのCV, Gate, Modulation出力、チェーン可能な最大64ステップのシーケンス・パターン、トラック毎の独立したTime Division, Multiplication, Lengthを設定可能で、CVやGateのレコーディング機能、内蔵クォンタイザー、MIDI入出力等、電子音楽/実験音楽のパフォーマンスに求められる様々な機能を搭載しています。また、ステップ毎にプログラム可能な様々なパラメータを提供しつつも、基本的には1機能に1ボタンを配置することで直感的で簡単な操作を実現。あらゆるモジュラー・セットアップのマスター・コントローラーとして機能します。

  • 4つのCV/Gate/Modulationトラック
  • CV/Gate/Modのレコーディング機能 (FW V1.02より対応)
  • MIDI IN/OUT
  • Clock, Run IN/OUT
  • データ入力を容易にする16のエンコーダー・ノブ
  • パターン毎に最大で64のステップ
  • ソング・モード
  • ステップ毎に調整可能なNote, Glide, Gete length, Modulation
  • ステップ毎に設定可能なProbability, Repeats, Ratcheting
  • マイクロトーナル・チューニング
  • トラック毎に調整可能なシャッフル機能
  • トラック毎のTiming Division/Multiplication
  • クォンタイザーはマスクするタイミングをシーケンスのノート入力時、または入力したノートを出力時から選択可能(ファームウェア1.04以降)
  • ランダムパターン・ジェネレーター
  • 16のパターンを格納する16のメモリー・バンク
  • バックアップ/ファームウェアアップデート用のSDカード・スロット
  • 16GBのマイクロSDカード1枚が付属
  • 3.5mm TRS to MIDI DINケーブル1本が付属

 

Interface

 
マウスオーバーで各部の説明が表示されます

HOW TO USE

Black Sequencerは、CV, Gate, Modulation信号を出力する4つの同時再生可能なチャンネルを備えており、各チャンネル(トラック)の長さは2ステップから64ステップの間で設定できます。全4チャンネルの全てのパラメータ設定は1つのパターンとして保存され、16のパターンを1組として1つのバンクに格納、16のバンクが1つのプロジェクトとしてSDカードに保存されます。また、各バンクは16のソングを格納することが出来ます。

Programing a Pattern

このセクションではBlack Sequencerの基本的な操作方法を紹介します。便宜上、ステップエンコーダーの最も左上が1番、右隣りが2番、3番と続き、最も右下を16番とします。

CH選択ボタンでCH1を選択、PLAYボタンをクリックしてシーケンスを走らせてみましょう。パターンを通してシーケンスが進み始めます。OLEDの左のDATAエンコーダーでシーケンスのマスターBPMを調整出来ます。SHIFTボタンを押しながら回せば10BPMずつ変更する事も出来ます。もう一度PLAYボタンをクリックするとシーケンスは現在のステップで一時停止します。シーケンスを最初のステップにリセットするにはSTOPボタンをクリックします。走行中のシーケンスを止めずに最初のステップにリセットするには、SHIFTボタンを押しながらSTOPボタンをクリックします。

音階やゲートの長さ、シャッフルやモジュレーション等、シーケンスの様々なパラメータのプログラミングや編集、トランスポート、モジュールの初期設定等は、モジュールの左下部分に分かりやすくまとめられた21の機能ボタンを使います。最も左上の機能ボタン、CVボタンをクリックしてCVメニューに入ってみましょう。16のステップエンコーダーを操作する事で対応するステップの音階を設定する事が出来ます。ステップ毎のゲート長やグライド設定、ラチェットおよびリピート数といったパラメータのプログラミングも、対応する機能ボタンをクリックしてメニューに入り、ステップエンコーダーやDATAエンコーダーで値を設定します。この時、各メニューで表示されるパラメータの下に[DATA]や[1][2]といったヒントが示されているのが確認できます。これは目的のパラメータのコントロールに対応するエンコーダーを示すもので、操作ノブを一目で確認するのに役立ちます。GLIDE, PROBAB, REPEAT, ARP等の灰色でラベルされたパラメータのメニューに入るには、SHIFTボタンを押しながら当該のボタンをクリックします。

Designing a Modulation Track

Black Sequencerの各チャンネルは、外部モジュールのCVコントロール等に使える個別に設定可能なモジュレーション出力を搭載します。任意のチャンネルのモジュレーショントラックの詳細を設定するには、CH選択ボタンでチャンネルを選択、SETUPボタンを押しながらMODボタンをクリックしてMOD SETUPメニューに入ります。DATAエンコーダーを回すと段階状のCVや各種エンヴェロープ、LFOやトリガー等、9種類の制御電圧を選ぶ事ができます。ステップ毎のMOD設定に戻るには、再度MODボタンをクリックします。

Managing Patterns, Banks and Songs

作成中のパターンへの変更はシーケンサーの一時メモリに記録されますが、他のパターンへ切り替えたり、本体の電源をオフにすると消えてしまいます。RECORDボタンの点滅は、入力した情報が保存されていない事を示します。パターンの情報を保存するには、SHIFTボタンを押しながらRECORDボタンをクリックします。これにより、パターンに含まれる全4チャンネルの設定情報が選択中のバンクに保存されます。変更を加えたパターンを現在のパターンに上書きせずに新規のパターンとして保存する場合は、PATTERNボタンをクリックしてパターン・ページを開き、RECORDボタンを押しながら目的のパターン・スロットに該当するステップエンコーダーをクリックします。この方法では、空いているスロットにしか保存できない点にご注意ください。

SDカードに保存されているプロジェクト(16のバンク1組み)にアクセスするには、SHIFTボタンを押しながらPATTERNボタンをクリックします。新しいプロジェクトを保存するには、DATAエンコーダーを押しながら回し、[NEW]を選択します。16のステップエンコーダーを使ってプロジェクト名を入力し、再度DATAエンコーダーを押して確定します。これでコンピューターにバックアップ可能なプロジェクトがSDカードに保存されます。

バンク内の一連のパターンを順次再生するソングをデザインするには、SHIFTボタンを押したままでBANK/SONGボタンをクリックし、SONGモードに入ります。16のステップエンコーダーのいずれかを押してソングを読み込むか、ソングのスロットが空の時はNEW SONGのデザインメニューを開きます。NEW SONGを選択した場合、単純にステップエンコーダーを押すことで一連のパターンをデザインできます。各ステップエンコーダーの上の赤色のLEDは、ソングの組み立てに使用可能な保存済みのパターンが在ることを示します。同じエンコーダーを複数回クリックすることで、そのパターンをリピートする事も可能です。また、DATAエンコーダーを使って一連のパターンをナビゲートし、ソング内の一部のパターンを変更または挿入する事もできます。ソングを保存するには、SHIFTボタンを押しながらRECORDボタンをクリックします。

Performance Mode

Black Sequencerは、パフォーマンス中の表現力を高めるPERFORMANCE MODEを実装しています。SHIFTボタンを押しながらMAGICボタンを押すことでアクセスするこのモード中、OLEDには専用の画面が表示され、選択したトラックに対するトランスポーズの適用や、マスターBPMに同期した割合で調整可能なロールを現在のノートに加えたり出来ます。DATAエンコーダーを回してトラックをオクターブ単位でトランスポーズ、または1番から12番のステップエンコーダーを押すとシーケンスを半音単位で転調できます。下の4つのステップエンコーダーはシーケンスにロールを適用します。エンコーダー13番はトラック1、エンコーダー14番はトラック2、と続き、対応するエンコーダーを回してロールの割合を設定、クリックすると現在のノートにロールを適用します。

シーケンスに少しだけ変更を加えるには、DATAエンコーダーを押したままで複数のステップエンコーダーを押します。選択したステップがアクティブの状態となり、パラメータを同時に変更できます。CVメニュー中を例にとると、選択したステップエンコーダーのいずれかを操作する事で、選択したステップ全てのピッチを同時に変更できます。各メニューから、同様の方法でゲート長やラチェットといったパラメータもコントロール可能です。

CV, GATE, MOD & MIDI Input Routing

Black SequencerはCV, Gate, Mod, MIDIの4つの入力ジャックからの外部シグナル(キーボード、LFO、ジェスチャーコントローラー等)でシーケンスに変更を加えることが出来ます。入力信号は単一の出力、または複数の出力に同時に割り当てることが可能で、設定するにはSETUPボタンをクリックしてSETUPメニューに入ります。DATAエンコーダーでINPUTおよびOUTPUT設定のページを開き、それぞれを設定します。Gateは常に選択したチャンネルを通過します。OLEDに表示されるヒント(ステップエンコーダーの番号)を参照し、ステップエンコーダー1で入力ソースを、ステップエンコーダー2で機能を変更します。利用可能なオプションは以下の通りです。

  1. OFF:対応する出力は入力CVおよびMIDIメッセージの影響を受けません。
  2. FILL:入力CVおよびGATE(またはMIDI note onメッセージ)の受信により、着信ゲートがハイの間シーケンスのノートが入力CVに置き換わります。GATE OUTも着信ゲートがハイの間は同様にハイの状態になります。
  3. ADDFILL:着信ゲートがハイの間、入力シグナルがシーケンスに加算されます。出力ゲートも着信ゲートがハイの間はハイの状態となります。また、シーケンスに一時停止中のステップ(ゲート長が0)が在る場合、それらはゲートハイと着信CVに置き換えられます。
  4. ADD:着信CVがシーケンスのノートに加算されますが、着信ゲートは無視されます。この機能はラッチ型のため、キーボードを離しても加算されるCV値は保たれます。
  5. THROUGH:着信CVおよびゲート信号は対応するCVとGATE出力へ直接流れると同時に、そのチャンネルのシーケンスは無効となります。これはMIDI to CVコンバーターとして利用できるため、MIDIキーボードやコントローラーでの制御に便利です。
CV, Gate and Modulation Record

シーケンスをマニュアルでステップ毎に構築する代わりに、MIDIキーボードやCV/Gateキーボード等の外部ソース経由でBlack Sequencerにシーケンスを記録する事ができます。MIDIキーボードを使用する場合はMIDI INジャックに、CV/Gateキーボードを使用する場合はCV IN, GATE IN, MOD INジャックにそれぞれ接続し、CHボタンで記録するチャンネルを選びます。1回で記録できるシーケンスは選択した1チャンネルのみです。目的のチャンネルを選んだらSETUPボタンを押しながらRECORDボタンをクリックしてRECORD設定メニューに入ります。設定メニューではDATAエンコーダーでスクロール、ステップエンコーダー1番で設定を選びます。

  • SOURCE: MIDI(MIDI IN)またはANALOGUE(CV, GATE, MOD IN)から任意の受信元を選択します。
  • MODE: OVERDUB, RECORD, INSERT, FILLの中から記録モードを選択します。
  • MOD REC: Modulationレコーディングのオン/オフを切り替えます。オンにした場合、MOD出力は自動でSlided Step Modulation設定に切り替わり、以前にデザインしたモジュレーション・トラックは消失します。
  • NOTE QNT: 現在のトラックで選択したクォンタイズ・スケールを適用するか否かを選びます。オンの場合、記録されるノート値は選択したスケールにクォンタイズされます。
  • GATE LEN: いくつかの記録モードでのゲート長の初期値を設定します。
  • MONITOR: ノート入力モニターのオン/オフを切り替えます。オンの場合、キーボードで弾いた鍵盤情報に相当するCVがCV OUTからダイレクトに出力されるため、音階を確認できます。
  • POP-UP: OVERDUB、およびRECORDモード時に便利な「ビジュアル・メトロノーム」のオン/オフを切り替えます。
Settings Menu

SETUPメニューは、モジュールの基本情報の確認、各パラメータの初期値の設定、およびシーケンサーのカリブレーションを行います。SETUPメニューに入るには、SETUPボタンをクリックします。メニューアイコンは左上から時計回りに以下のように並びます。

  • Info menu: モジュールのファームウェアとブートローダーの情報を確認できます。また、マニュアルでのファームウェア・アップデートやモジュールの再起動もここで行います。モジュールを再起動するには、SHIFTボタンを押しながらステップエンコーダー1番をクリックします。
  • Display settings menu: OLEDスクリーンのコントラスト調整、自動調光機能の有無、および開始までの時間の設定、特定のメニュー中のポップアップ・スクリーンの有無の設定、OLEDのスクリーンセーバーの有無、および開始までの時間を設定します。調整にはステップエンコーダーの1番から4番を使用します。
  • General settings menu: シーケンサーの全体的な機能に影響する項目を設定します。[1]BAR FOLLOWは、ONにする事で16ステップ以上のシーケンスの作成中に画面の自動スクロールを有効にします。[2]MASTER RSTは、ONにする事でマスタートラックの終点でRST OUTからのリセット信号出力を有効化します。OFFの時は、パターン中の最も長いトラックでリセットが発生します。[3]CV MUTEは、ミュート中のチャンネルのCV出力を3つの作動オプションから選択します。STAY- ミュート中のチャンネルのCV出力はシーケンスのCV値に追随します。FREEZE- チャンネルがミュートされると、最後に使用されたノート値でCVが停止します。DROP- ミュートされたチャンネルのCV値は0Vまで落ちます。[4]CLOCK OUTでは、クロック出力の解像度を1, 2, 4ppqnから選択できます。単位ppqnは4分音符毎のパルス数で、初期設定は4です。[5]RESET OUTでは、RST OUTからのトリガー信号の出力タイミングをPLAYボタンが押されたスタート時か、STOPボタンを押した停止時かで設定します。調整には、関連するステップエンコーダーを使います。
  • DEFAULT settings menu: 新規シーケンスが作成された時や、CLEAR機能によってシーケンスが消去された際に適用される初期ノート値、初期ゲート長、ゲートの状態を設定します。初期のゲート状態を設定するSTATEでOFFを選んだ場合、新規シーケンスでは全てのゲートがミュート状態となります。
  • CALIBRATION menu: モジュールをお手持ちのシステム用にカリブレートします。特定のVCOに適合するようにCV出力を設定する事もできます。実行するにはDATAエンコーダーをクリックしてカリブレーションモードに入り、スクリーンの指示に従います。モジュールは1V/Octに校正済みで出荷されるため、お手持ちのVCOが1V/Octにチューニングされている場合はカリブレーションの必要はありません。
  • MIDI settings menu: MIDIの入出力に関する設定を行います。メニューは複数のページで構成されており、ステップエンコーダー1番を使ってナビゲートします。MIDI OUTは最大で4つのMIDIノートメッセージ、ゲート長に基づくノートon/offメッセージ、およびModulation CV設定に準ずる1つのCCメッセージを出力します(MIDI CCが出力するのはモジュレーションCVのみで、エンヴェロープやトリガーなどの他のモジュレーション設定は出力しません)。DATAエンコーダーを回してトラックを選択し、最初のページで以下を設定します。1. トラック毎のMIDIチャンネルの選択。2. ノートヴェロシティの調整。チャンネル中の全ノートは固定のヴェロシティ値となります。ステップ毎のヴェロシティ設定には対応していません。3. お手持ちのシンセサイザーのピッチベンドホイールの範囲に準ずるピッチベンド幅を設定します。2ページ目ではモジュレーションCVを送信するMIDI CCメッセージの設定、3ページ目はMIDI INPUT設定で、トラック毎にMIDIノートおよびノートon/offメッセージの受信チャンネルを設定します。最終4ページ目はモジュレーションCV情報を受信するMIDIチャンネルおよびMIDI CCを設定します。受信するCCはモジュレーションCVに記録されます。
  • CLOCK setup menu: クロックソースを選択します。INTERNAL- 内部クロックでシーケンスを走らせます。EXTERNAL- 外部モジュール等からのマスタークロックを使用する場合はこの設定を使用します。CLK INへクロックソースをパッチ、スクリーンはマスタークロックのBPMおよびクロックの精度を表示します。初期設定では4ppqのクロックを受け付けます。MIDI- MIDI INジャックからの外部MIDIクロックを使用します。初期設定では基準の24ppq MIDIクロックを受け付けます。クロックソースの切り替えにはDATAエンコーダーを使用します。
  • IN/OUT menu: 入出力に関する設定を行います。INPUT設定ページでは、チャンネルに対する入力をアサインします。これにより、MIDI INおよびCV INを使って対応するチャンネルの内容を様々な方法で変更する事が可能になります。上記のCV, GATE, MOD and MIDI INPUTSセクションも併せてご覧ください。
FIRMWARE UPDATE

Black Sequencerのファームウェア・アップデートを行うには、システムの電源をオフにします。本機からSDカードを取り出し、SDカードのルートディレクトリに最新のファームウェア・ファイルをコピーします。本機にSDカードを戻し、システムの電源をオンにします。本機は自動で最新のファームウェアを識別してアップロード、古いものを削除します。なお、ファームウェア・アップデートを行っても作成し保存したパターンは残存し、それらは新しいファームウェアでも使用可能です。作成したパターンのバックアップや交換をする場合は、PROJECTSフォルダーをコンピューターにコピーします。

 

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