Joranalogue Pivot 2
Format: Eurorack
Width: 4HP
Depth: 35mm
Current: 60mA@+12V, 60mA@-12V
Format: Eurorack
Width: 4HP
Depth: 35mm
Current: 60mA@+12V, 60mA@-12V
Pivot 2は、コンパクトで電圧コントロール可能な可変式のシグナル・ルーターです。ひとつのノブを操作するだけで、任意の信号を2つの外部モジュールに直列、並列、または反転直列、およびそれらの間のあらゆる組み合わせにルーティングできます。フィルターの前、後、または並列でウェーブ・フォルダーにパッチを適用することも、複数のディレイラインをシャッフルすることも、2段階のオーディオ・コンプレッションを正確に設定したり、複雑なフィードバック・パッチを簡単にコントロールすることも可能です。これらの基本的な信号ルーティング用途に加え、Pivot 2は相反作用のリニアVCAの補完的ペア、電圧制御のクロスフェーダーやパンナーとしても使用することができます。
フロントパネルの最上部、Pivotパラメータはモジュール全体の信号ルーティングを調整するために使用し、このコントロールがモジュールの肝になります。
ここでは左Sendと左Returnの間にプロセッサーモジュールLを挟み、右Sendと右Returnの間に別のプロセッサーモジュールRを挟み、プロセスしたいシグナルをINにパッチしている状況を考えます。なお、Return入力にはSend出力が内部結線されている為、SendからReturnに何もパッチしていない場合はSend信号がプロセスされずにReturnに流れます。
ノブが最小値に設定されている場合(直列)
INへの信号は左のSEND出力へのみ流れます。OUTからの信号は右のRETURN入力からのみ流れてきます。左のRETURN入力にパッチされた信号は右のSEND出力にルーティングされます。プロセッサーも合わせて考えると、入力された信号はプロセッサーL→Rと直列に処理されます。
ノブが最大値に設定されている場合(反転直列)
この場合、INへの信号は右のSEND出力にのみ送信されます。OUTからの信号は左のRETURN入力からのみ流れてきます。そして右のRETURN入力にパッチされた信号は左のSENDから出力されます。右のRETURNへの入力信号は左のSEND出力にルーティングされます。プロセッサーも合わせて考えると、入力された信号はプロセッサーR→Lと直列に処理されます。
ノブが中央に設定されている場合(並列)
INへの信号は右と左のSENDに同量ずつ出力され、OUTからの信号は右と左のRETURNから半分ずつミックスされます。これは並列ルーティングと呼ばれています。
ノブが中央と最小の間に設定されている場合(並列&直列ミックス)
INへの信号は左のSENDに100%、右のSENDに50%出力されます。左のRETURNはメインと右のSEND両方に流れます。右のSEND→RETURNルートを通った信号もメインに流れ、左RETURNからの信号とミックスされます。
Pivotノブを調整することで、直列、並列、そして反転直列ルーティングの範囲であらゆる設定を得ることができます。PivotはアッテヌバーターつきのCVコントロールが可能です。
Pivot 2は、片方の振幅が上がるともう一方が下がるという、相補的な出力を備えるシンプルなリニアVCAとして使用することができます。処理する信号をメイン入力にパッチします。PivotノブとCV入力は、VCAのゲインを調整するために使用します。右のSEND出力からは、Pivotパラメータの値が上がるとゲインも増加する、標準的な応答の結果を得ることができます。一方、左のSEND出力は反対方向に動作します。
Pivot 2をクロスフェーダーのように使用するには、2つの信号をRETURN入力にそれぞれ接続し、Pivosパラメータを使ってそれらのバランスを調整します。結果となる信号はメイン出力を介して利用できます。
このクロスフェーダーは、標準的なリニアの法則に従うものではありません。2つの信号はPivotノブが中央位置の設定でユニティゲインとなり、ノブが左右に調整されることで徐々に減衰します。