JACKS and KNOBS
OSC B Ctrl
ModeやSelectボタンの役割はOSC Aと同じです。LinkボタンはOSC Bの周波数をOSC Aの周波数にリンクします。LinkモードではOSC BはFine TuneとCVのみが有効になり、Mix Outからユニゾンなどを作るのに便利です
OSC A Frequency Knobs
デフォルトでは大きいノブが周波数の荒い調整、小さいノブが繊細な調整となります。この役割はGlobal Optionメニューでの設定で入れ替え可能です。周波数は荒い調整が一番左、繊細な調整が真ん中でC0周辺となります。
OSC A Frequency Modulation Jacks
周波数の1V/Octコントロールジャック、アッテヌバータつきCV入力ジャック、アッテネータつきFM入力ジャックです。FM入力はオーディオレートのモジュレーションのみが効き、Thru Zero FMを行います。またFM入力はパッチしていないとき、もう一つのオシレーターからの出力が内部結線されています。これを無効にしたい時はアッテネータを下げてください。プロセッサーモードではFM入力はプロセスするシグナルの入力ジャックとなります。
OSC A Sync Input
OSC Aを、オシレータ―として使用するかウェーブテーブルプロセッサーとして使用するかを切り替えるボタンです。プロセッサーモードではFM入力が外部音入力となり、大きい周波数ノブが入力ゲインの調整となります。
OSC A CV Input Attenuverter
OSC A FM Input Attenuator
OSC A FMモジュレーション入力のアッテネータです
OSC A Select
スライダーでOSC Aのウェーブテーブルを編集する場合は、このボタンを押します。
またエンコーダーを押しながらこのボタンを押すと、OSC Aのユニゾンモードの設定にアクセスできます
Waveform Selection Sliders
Selectボタンが光っている方のオシレーター波形をコントロールする為のスライダーです。波形間を滑らかに移り変わる(モーフィング)かは、X/Y/Zの軸ごとにオシレーターメニューから設定します
Axis CV Inputs and Attenuverters
X/Y/ZのスライダーコントロールのCV入力とアッテヌバータです
microSD Card Slot
自作波形等をロードする為のマイクロSDカードスロットです
Outputs
OSC A/Bそれぞれの出力と、AとBをミックスして出力するMIX OUTです
Encoder and Preset CV Input
様々な設定を行うためのロータリーエンコーダーとプリセットのCV入力/アッテネータです
波形や各種メニュー設定の情報を表示するディスプレイと、プリセットマネージャーを起動するボタンです。プリセットマネージャー起動時はボタンが赤く光ります。
※オプションから表示言語を選んでください。日本語の場合はファームウェア1.2の代わりに1.2Jがインストールされ、メニューが日本語化されます。それ以外の機能に変更はありません。
※ファームウェアアップデートにはPickitというデバイスが必要になります。当店でお買い上げいただいたIndustrial Music Electronicsのモジュールは当店で無償でファームウェアアップデートいたします(送料はお客様にて負担)。購入時の注文番号を添えてメールにてご連絡ください
Piston Honda mkIIIはデュアルウェーブテーブルオシレータ―です。Mk2までのPiston Hondaのサウンドの傾向を継承しながらも更にモダンな機能を搭載しています。
Dual Wavetable Oscillator
Piston Honda Mk3ではオシレーターがAとBの2つ搭載されるようになり、それらはピッチから波形まで全て独立にコントロール可能です。オシレータ―の波形は、Piston HondaのトレードマークであるX/Y/Zの3次元ウェーブテーブル(8x8x8)でX,Y,Zの値をスライダーで指定することで決定します。SELECTボタンを使うことで、OSC AとBで別々の波形を選択することができます。スライダーやCVで波形を選択する際に滑らかに移り変わるかどうかを軸ごとにメニューから設定可能です。
ユニゾンモードを有効にすると各オシレータ―にはもう一つオシレーターが搭載され、ユニゾン可能です。AとBの周波数をリンクするリンクモードを有効にすれば、4オシレータ―でのユニゾンになります。
以前のバージョンと同様、Piston Hondaではオシレータ―ではなく、外部入力をウェーブテーブルによってプロセスするウェイブシェイパーとしても動作させることができます。MODEボタンでモードをプロセッサーモードに切り替え、FMインプットにプロセスしたいシグナルを入力してください。この場合周波数の大きいノブは入力ゲインの調整として機能します。
Original Wavetables
Piston Honda Mk3では、独自に作成したウェーブテーブルをロードして鳴らすことが可能です。Synthesis Technologyが開発したオープンソースの波形作成ソフト
Waveeditによって作成したウェーブテーブルをそのままロードすることができます。16bitのサンプル256点で作られた波形を8x8個連結した32kByteのwavファイル8個を1.wav,2.wav,...8.wavと名付けます。wavファイルの1〜8がZ軸に相当します。マイクロSDカードのトップフォルダに置き、Piston Honda Mk3を起動してオプションメニューから"“Load Waves from SD"を選択して波形をロードしてください。オリジナルのウェブテーブルデータは
こちらです。
Preset and Menu
Piston Honda Mk3ではOLEDディスプレイを搭載し、様々なメニュー設定とその保存・呼び出しが可能となりました。メニューはオシレーターオプションメニュー(A/B独立)、グローバルオプションメニュー、プリセットオプションメニューに分けられます。メニュー設定には下記ショートカットからアクセスできます。
OSCILLATOR menu: (エンコーダーを押しながらOSC AまたはBのMODEボタンをプッシュ)
- オクターブシフト(-2 ~ +2)
- ユニゾン (0~4, -OCT, +OCT)
- 軸ごとのモーフィングの有無
- 波形CVの設定
- トーン(旧世代のPiston Hondaの音質に近づけるローファイ設定等)
OPTIONS menu:(エンコーダーを押しながらOSC Linkボタンをプッシュ)
- プリセットスコープ(プリセットにより全てのパラメータをロードするか、波形関連のパラメータのみロードするか)
- Ctl (プリセットCVとアッテネータの振舞いを選択します: offset, attenuator, triggered random preset generator, triggered preset advance)
- 起動時のプリセットモード(プリセットマネージャーを有効にして起動するか)
- 周波数ノブの働き(大きいノブが荒い周波数調整、小さいノブが細かい調整とするか、その逆か)
- 波形をマイクロSDカードから読み込みます
PRESET menu: (エンコーダーを押しながらPRESETボタンをプッシュ)
- 現在のパラメータをランダマイズ
- 現在のパラメータをプリセットに保存
- 全てのプリセットを保存
- プリセットを再呼び出し
- 全てのプリセットの初期化
- 現在のプリセットの初期化