ThreasholdはMutable InstrumentsのチップチューンオシレーターEdgesをクローン、10HPに収めたコンパクトなサウンドソースモジュールです。
4つのデジタルオシレーターを備え、8-bitコンソールや家庭用ゲーム機のようなサウンドを意識しており、オシレーターは3つがスクエア波、残りの1つがLFSR(リニアフィードバックシフトレジスタ)によるデジタルノイズもしくはゲーム機で使われていたような三角波を出します。クラシックなデジタルサウンドを再現するため、スクエア波はDSPではなく、タイマーやカウンターといったデジタルロジックを用いて生成されています。各ボイスはON/OFFで動作するVCAを備えており、ゲートシグナルのみで発音をコントロールできます。
また各チャンネルのピッチは内臓シーケンサーで制御することも可能です。シーケンサーのON/OFFとシーケンスの記録は設定モードから行います。クォンタイザーもついています。それらの設定については下の"Setting Mode and Sequence"をご覧ください。
ThreasholdではMIDI受信拡張もされています。
Setting Mode and Sequence
設定したいチャンネルのWaveform Selectスイッチを長押しするとそのチャンネルの設定モードに入ります。
1番ボタンでそのチャンネルのクォンタイズON/OFFを切り替えます。2番ボタンでそのチャンネルのシーケンサーのON/OFFを切り替えます。 3番ボタンがシーケンスの記録、4番ボタンがカリブレーションとなります。
シーケンスの記録は、3番ボタンを押した後、次のように行います。
- 対応するチャンネルのFreqノブで1ステップ目のピッチを設定
- 2番ボタンを押して2ステップ目を選択
- 同じチャンネルのFreqノブで2ステップ目のピッチを設定
- 繰り返す
- 4番ボタンで4ステップ目を設定後、5ステップ目は1番ボタンを押して設定可能です。
- 6ステップ目以降も同様です。
- シーケンスを終わりたいステップでは、同じステップのボタンを押して終了です(6ステップで終わりなら打ち込んだ後に2番ボタンを再度押す)。
- 4つのうちどれかのボタンを長押しして通常のモードに戻ります。
カリブレーションは、4番ボタンを押した後、次のように行います。
- すべてのジャックを抜き、Freqノブを中心にする。
- LEDが **oo の順で点灯しているとき、C2のCV(ちょうど1V)を送る。終わったらまたボタン4を押す。
- LEDが **** となるので、C4のCV(ちょうど3V)を送る。終わったらまたボタン4を押す。
- 他のチャンネルについても同様に繰り返す。