Quad Switchは、入力CVの大きさによって接続のON/OFFが変わるスイッチペアを独立に4つ備えたスイッチモジュールです。電圧の動きによって自動的に変化していくようなパッチングや、オーディオのカットアップ生成、シーケンスのソースや行先を切り替えたりとアイディア次第で様々な使い方が可能です。CV入力はオーディオレートでも動作するのでオシレーターのウェーブシェーピングにも使用できます。
各チャンネルにスイッチが2つあり、それらの接続をコントロールする共通のCV入力を持ちます。CVが0V(またはパッチなし)の状態では2つのうち上段スイッチが切断、下段スイッチが接続されています。上段はCVが3.9Vを越えると切断が接続に切り替わり、下段スイッチはCVが3.4Vを越えると接続が切断に切り替わります。そのためCVが3.4V〜3.9Vの時のみ上下段スイッチ両方が切断されます。
CV入力は次のチャンネルのCV入力にも内部結線されているため、例えばCH1にのみCVをパッチすると、そのCVでCH1〜CH4全てのスイッチングをコントロールできます。加えてCH3にもパッチするとCH2にはCH1が、CH4にはCH3の入力がそのままルーティングされます。
また各チャンネルの左側の2つのジャック間は内部で結線されており、左下段ジャックにパッチすることでこの内部結線が断たれます。
内部結線により、各チャンネルは次のようなパッチが可能です。
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1入力2出力: 左側上段に入力をパッチして下段は何もパッチせず、右側の上下段それぞれに出力をパッチします。これにより1つの入力シグナルを2つの出力先に振り分けまたはミュートします
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2入力1出力: 左側上段に出力をパッチして下段は何もパッチせず、右側の上下段それぞれに入力をパッチします。これにより1つの出力先に送るシグナルを2つの入力間で切替え、またはミュートします
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2入力2出力: 2入力を左側、2出力を右側にパッチします。(左右逆でも可)。これにより入出力を同時に切替え、または両方切断します