Expert Sleepers Amelia
Format: Eurorack
Width: 8HP
Depth: 42mm
Current: 33mA@+12V, 33mA@-12V
Format: Eurorack
Width: 8HP
Depth: 42mm
Current: 33mA@+12V, 33mA@-12V
Ameliaは、ADBR(アタック/ディケイ/ブレーク/リリース)という一風変わった構成のエンヴェロープ/ファンクション・ジェネレータです。エンヴェロープの各時間パラメータ、およびブレイクのレベルをCVでコントロールすることが可能で、エンヴェロープを' オート・トリガー 'に設定すれば、コンプレックス・VCLFOとして使用することもできます。
アタック、ディケイ、リリースの各形状は、指数形から線形、対数形へと独立かつ連続的に調整することができます。
Ameliaは、特にシーケンサーとの使用を念頭に開発されています。ゲート長を調整できない、シンプルなトリガー出力のみの信号からも、複雑で柔軟なエンヴェロープ形状を作成し、電圧制御でモジュレートすることができます。
モジュールは、すべてアナログ部品とディスクリート・ロジックで構成されています。' マイクロコントローラー 'または' デジタル-アナログ変換 'は一切使用されていないため、電圧レベルや応答時間が量子化されることはありません。
正確な動作はモードスイッチによって異なりますが、大まかにはどのモードでも同じです。
Attack / Decay / Release の各CV入力は、10V範囲の電圧がノブのフルレンジに相当します。Break level CV入力は直接使用されます(出力エンヴェロープが入力の電圧を超えるとブレークが発生します)。いずれの場合でも、ノブとCVの値は単純に合算され、負極のCVも入力することができます。
このモードの場合、ゲート入力へのパルスによってエンヴェロープがトリガーされます。下のイメージでは入力トリガー/ゲートは緑色で、出力エンヴェロープは黄色で示されています。
トリガーされると、Attackノブ(およびCV)で設定された時間でエンヴェロープが最大値(8V)に到達するまで上昇します。 次にDecayノブ(およびCV)で設定された時間でBreakレベルに到達するまで下降します(Breakコントロールは 時間 ではなくレベルです)。 続いてエンヴェロープは、Releaseノブ(およびCV)で設定された時間で0Vに到達するまで降下、停止します。
エンヴェロープは、入力トリガーが必要な時間よりも短い場合でも常に最大レベルまで上昇します。
エンヴェロープは、ディケイおよびリリースの段階で再トリガーすることが可能です。その場合は、トリガーに伴う0Vへのリセットはなく、その時点のレベルから最大レベルまで再び上昇し始めます。
エンヴェロープがディケイからリリースに切り替わるタイミングを' Breakレベル 'が定義することから、Breakレベルを最大に設定した場合はディケイ・ステージのないリリースのみとなり、同様にBreakレベルを最小にした場合はリリース・ステージがない、ディケイのみとなります。つまり、シンプルな2ステージのADエンヴェロープが必要な場合、Breakコントロールをどちらか一方の極に設定することで、Ameliaはこれを実現します。
このモードは、入力トリガー信号がハイからローになった時にディケイからリリースへ移行するという点だけが' Breakモード 'と異なります。' Gatedモード 'では、Breakレベル・コントロールによる影響は一切ありませんが、入力トリガー(ゲート)の長さが重要になります。
このモードでは、ディケイ時間を著しく長く設定することで、サスティン・ステージのようなものが得られます。キーボードを押している間は、音は徐々に消えながらも持続し、離すと止まる(より速く減衰する)という、ピアノのような形状のエンヴェロープになります。
このモードでのエンヴェロープは、リリース・ステージの終点で0Vに達すると自動で再トリガーされてサイクルする、フリー・ランニングのLFOのように動作します。 Breakレベルは' Breakモード 'と同様に動作します。また、Gate入力を利用してエンヴェロープをサイクル中に再トリガーすることもできます。
' Time 'スイッチには、Med(ium) / Slow / Fast の3つの設定があります。Fastが選択された場合、エンヴェロープ˚の各ステージをおおよそ1ミリ秒から1秒で調整することができます。Mediumはこの約1/6の速度、Slowではさらに1/6の速度となります。
モジュール下部にある' A 'とラベルされた小さなノブは、アタック・ステージの形状を設定します。 ノブの中央位置でアタックはシンプルな線形の上昇ランプに、反時計回りに回した場合は緩やかに上昇を始めて次第に急峻になる指数形アタックとなります。時計回りに回した場合は、反対に素早く上昇してから遅くなる対数形のエンヴェロープになります。
その下にある' R 'とラベルされたノブは、' A 'ノブと同様にディケイおよびリリース・ステージ両方の形状を設定します。
なお、古典的なアナログのADSRエンヴェロープ・ジェネレータは、対数形のアタックと指数形のディケイ/リリースを持ちます。
また、長いエンヴェロープ時間を(範囲内で)使用する際に各Shapeノブを極端な位置に設定した場合、予期しない結果が生じる可能性があります。必要に応じて' Time 'スイッチを次に遅い設定にし、ノブ値を調整することで目的の時間と形状を得ることができます。