Jacks & Knobs
Frequency Sliders
各LFOの周波数を設定します。またモードによってはLFOの位相やアンプリチュードの設定用スライダーになります。
Mode LED & Selection button
中心の小さいボタンによって、Batumiの4つのモードをグローバルに切り替えます。
・FREE: 4つ独立にスピードを設定するモード
・QUADRATURE: 全てのLFOのスピードはCH1スライダーで共通になり、その代わり位相が90°ずれた4つのLFOを出力します
・PHASE: 全てのLFOのスピードはCH1スライダーで共通になり、位相のずれをスライダーで設定可能
・DIVIDE: 全てのLFOのスピードはCH1スライダーで共通になり、LFO2〜4はLFO1をクロックディバイドしたスピードに限定することが可能になります。
Frequency CV Jack
上のスライダーコントロールを電圧で行うためのCV入力です。スライダーのコントロール対象が周波数でないとき(QuadモードのCH2〜4等)、CVでのコントロールもそれに応じて変化します。
Reset/Sync Input
RESET/SYNCインプットは、入力トリガーによって以下のどちらかを行います。
・LFO波形のリセット(いわゆるオシレーターシンクのように、波形の途中でもリセットします)
・LFOがクロックに同期した各波形を出す(初期設定)。位相もクロックに同期します。
どちらを行うかは、基盤裏ジャンパー、またはPOTIエキスパンダーで切り替えられます。
Quad/Phase/Divideモードでは、2CHのRESETジャックはゲートによって全チャンネルのLFOの電圧値をホールドするホールド入力、3CHのRESETは全チャンネルの波形の向きを逆にする入力、4CHのRESETは全チャンネルの次の波形を選択する入力となります。
Outputs
LFOのチャンネル毎の出力ジャックです。SINE/SAW/SQUARE出力ですが、SAWからの出力波形は基盤裏ジャンパーまたはPOTIエキスパンダーにより三角波、下降/上昇ノコギリ、トラペゾイド(台形)から選択可能です。
画面にカーソルを合わせると各部の役割がポップアップで表示されます。
MUSICAL FEATURES
Batumiは、コンパクトで高精度にこだわった4チャンネルLFOです。次のような特徴があります。
- 4つのLFOはスライダーと対応したCVコントロールを搭載
- 中心の小さいボタンによって、4つのモードをグローバルに切り替えて使用。
- SINE/SAW/SQUARE以外にも、ジャンパーで設定した波形も出力可能。
- RESET/SYNCインプットは、入力トリガーをLFO波形のリセット(いわゆるオシレーターシンクのように、波形の途中でもリセットします)か、LFOがクロックに同期した各波形を出す(初期設定)かをジャンパーで切り替えられます。
- ズーム機能で正確な周波数設定が可能。中心のボタンを長押しするとズーム設定になり、周波数を細かく設定できるようになります。
- ズーム設定を抜けると、スライダー位置とスピードが対応しなくなっています。そのようなチャンネル下のLEDが点滅します。スライダーを動かしてもとの位置を通過するまでスライダーの動きは反映されません。
- ファームウェアアップデート用USBコネクタ搭載
- スライダーで設定できる周波数の範囲は0.01Hz-100です。ただしFreq CVを用いると範囲は53分-500Hzまで広げられます。
各モードの詳細は次の通りです。
- FREE:4つのLFOが独立して連続的にスピードを変えられるモード。スライダーとCVはスピードをコントロールします。
- QUADRATURE:各チャンネルから、位相が90°ずれた、同じ速さの4つのLFOを出力します。スライダーとCVはCH1がLFOのスピードをコントロールし、CH2〜4は各チャンネルのLFOの大きさをコントロールします(CH1は大きさのコントロールができません)。PHASEモードでも同等の位相のずれは実現できますが、スライダーとCVの役割が違います。
- PHASE:各チャンネルから同じ速さのLFOを出力します。スライダーとCVはCH1がLFOのスピードをコントロールし、CH2〜4はCH1のLFOに対する位相(LFOスタートのタイミング)の差をコントロールします。
- DIVIDE:LFO2〜4はLFO1をクロックディバイドした速さのLFOが出力されます。分割数は2,3,4,8,16,32です(フェースプレートにも記載)。スライダーとCVはCH1がLFOのスピードをコントロールし、CH2〜4はCH1に対する分割数をコントロールします。CH1のSYNC入力に同期用クロックを入れればクロックディバイダー兼LFOとなります。DIVIDEモードのZoomでは、クロック分割数に0〜3が足し引きされます。
モードごとの各チャンネルの波形の例
Batumiではシンプルな波形が出力されますが、次のような方法で
複雑な波形のLFOも生み出すことができます。
- PHASEモードにし、LFO間、または単体のLFO自身の位相にモジュレーションを掛けることで速さを変えないまま波形を変形できます。(アッテネータが必要になりますが別途用意するかEXPERT FIRMWAREをインストールしてCVアッテネータ機能にアクセスしてください)
- 外部のユーティリティモジュールを複数組み合わせることで更にシグナルを作りこむことができます。利用できるモジュールは無数にありますがロジックやオフセット、アッテネータ、サンプル&ホールド、コンパレーター、ミキサーやVCAなどが便利です。
複雑な波形は、モジュレーションはもちろん、サンプル&ホールドすることでシーケンスCVとして使用したりランダム電圧と組み合わせて生成的なパッチを生み出すにも重宝します。 Batumiはそのようなパッチの出発点となるLFO集としても最適です。
Format: Eurorack
Width: 10HP
Depth: 45mm
Current: 80mA@+12V, -80mA@-12V
Manual pdf (English)
XAOC Deviceのページ(ファームウェアはこちらからダウンロードしてください)